第7話 エムデシリ三田飾利寮監長
ルカサブロウ君のナノマシリッチな体重増加勧告をどこか他人事のように聞いててると、
「ほう、面白い。君が
扉が開いた刹那、エムデシリの制圧警棒を両の手に携えた、
(ヒイィっ)
ミカ校女子寮の
バシシッ。
透明な空間から出現した何かが
「僕はこれでも
「なるほど」
と軽く笑い、
(おおっ)
美幼女ルカサブロウ君がミカ校の
のんびりとそんなことを考えていると、
(無理無理無理っ!)
わたしは目を見開いた。鬼の形相はわたしを見据えていた。
(何っ、何っ、もしかしてこの髪の毛の燐光が不純とか何かでしょうかっ?!)
「
校則違反かもしれない水色ががった髪色のわたしは、全身が凍りつきつつあった。
「ケンビ属を害なす意志を持つ者を完全に妨げる
美幼女エルフのルカサブロウ君が感心した声をだした。
(いえ、寮監長様は私を害なす意志しかお見受けできない気がするんですけれど)
と、固まったわたしに、寮監長様は
「よし、
今宵で13歳となる私の人生史上、最恐のハッピー・バースディを頂いた。
☆
皆さんに別れを告げ、わたしは寮監長様の後を歩き、ミカ校女子寮へと向かう。
これまでの驚きと恐怖とで、今宵がわたしの13歳の誕生日であることをすっかり忘れてしまっていた。
「ミーシャ殿と話し合ってな。明日から新学期まではわたしが貴様の身体を預かることになった」
前を歩く
「明日から私と貴様は、湖北の山を越えたところの第五地対艦ミサイル連隊と合流する。何やら、貴様の身体をハダカスキーに馴染ませなけれぱならないらしいからな。猥雑なことを考えたりしたら承知せんぞ」
ナノマシン装填中のわたし、13歳となったら、
「まぁ、新学期まで一月ほどあるから。合間の時間には、わたしが貴様を鍛えてやろう」
約一月もの間、寮監長様との強化合宿が確定である。
☆
ミカ校女子寮門には、ルームメイトの皆さんがわたしを待っていてくれたようだが、わたしの意識は半ば飛んでいた。
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