ある祭の日の夏空

@takuya2013113

第1話


僕達、いつもは遠距離恋愛だったがこの日だけは僕は用事で地元に戻ってきていた。その時、クッキーからメールがきて、

「ねぇ、14日の夏祭り、一緒に行かない?」

という連絡がきた。

それを見た僕は、早く仕事を終わらせるため、徹夜で終わらせた。その日まで、頑張ってデートなどの動画を見て学んだ。折角1年に会えるか会えないかの日だ。本気で支度しようと思った。そのまま疲れてしまっていつの間にか寝てしまってた。

朝、起きると家は騒がしかった。父が倒れて搬送されてった。急いで自分も病院に向かった。会社に連絡してる場合ではない。すぐそこのタクシーを捕まえ、広岡病院まで行った。だが遅かった。母と妹の早紀が先生に告げられ泣いていた。僕はそこで膝を着いて泣くしか無かった。

その日から家は荒れ。妹は引きこもり、母は僕に暴力を振るうようになってきた。なんとか母を振り切って外に出て、クッキーに

「君の家で空いてる部屋ない?」と聞いた。

すぐ返事が来て

「空いてるよ」とのことだった。

自分は荷物を整理しクッキーの家に向かった。幸いクッキーは母に伝えてたため苦労はしなかった。

クッキーから「どうしたの?」と言われ

自分は何も言えず沈黙が流れた。彼女は察してくれたのだろう。「プールに行こうよ!」と誘ってくれた。自分も久しぶりに行くため、楽しかったが、何よりクッキーの笑顔が見れるのが1番嬉しかった。プールに行くと案の定夏休みだから混雑はしていた。だがそんな中でも僕達は楽しんだ。ウォータースライダーや流れるプールなど何年ぶりだろう。そう振り返ってるといつの間にかクッキーは僕にアイスを渡していた。

その後も満喫し夜になった。その日はクッキーの家でご馳走になった。こんな豪華な食事は久しぶりだった。いつの間にか夢中になって沢山食ってベットにいた。そこでクッキーが部屋に来て東京で生活について聞かれた。11時まで話していた。そのうち眠くなっていた。クッキーも眠たそうだが話を聞いてくる。自分も話していたら寝ていた。起きたら隣にクッキーがいた。可愛い寝顔でつい笑顔が零れた。遂に14日になった。今日は夏祭りだ。浴衣を来て行こうと思い、しっかりと買ってきた。黒メインの自分が好きなデザインだ。きっとクッキーも浴衣来てくるだろうから張り切った。

まだ10時だ。会場の下見でも行ってこよう。そう歩いてるうちに見えてきた。まだ屋台の設置中だが夏祭りが楽しみだ。その帰りの途中にアイスとジュースをコンビニで買って帰ってった。6時になりもうそろそろ夏祭りが始まる。予定どうりの集合場所で待ってると。

「待った?」の声が聞こえ上を見上げると、結い上げの髪型をした。かわいいクッキーが目の前にいた。可愛すぎて言葉がでない。

「さぁ、一緒に行こっか。」

クッキーのその声で我に返った。

花火までは時間はたっぷりある。その間に屋台を存分に楽しんだ。りんご飴やわたあめ、射的をやりもうすぐ花火の時間だ。昔からのお気に入りスポットで見ようと彼女と神社の上まで行こうとした時。

「痛っ!」

びっくりしてクッキーの方に向いた。そこには足をくじいて倒れているクッキーがいた。

「大丈夫?」

だが彼女は今はあるけなさそうだ。自分はクッキーを背中に背負い、あと少しの神社まで登った。なんとか間に合い休憩していると、隣から

「ねぇ、上見上げてごらん?」

ふとクッキーの方を見ると

花火の音と同時に花火で眩しいクッキーの笑顔が見えた。可愛く見惚れているとクッキーはこっちに気づき微笑みながら花火の方を指した。

指の方向を見ると。

街全体を照らすような光が次々と上がっていった。2人で見ていて、クッキーが語りかけてきて

「ーーーーーーーー?」

「ーーーーーーーー」

僕達は厚く唇を重ねた。

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