第2話「悠人とゆかいな仲間たち」
我らが麗しき不動中学校は創立200年以上の歴史を誇る立派な進学校として地元では有名である。
地元では、ね。
世間では
「すっごい辺境の学校からあの有名高校に行く人とかいるんだって。」
「知ってる!不動中学校でしょ!あの200年前に建てられているのに一回もリフォームしていない!」
とか言われている。悪かったね古い学校で。
しかし、古いからいい点もある。先輩たちがこの学校で培った知識が沢山手に入ることである。
毎年引継ぎみたいな感じで卒業式の時に中3が中2に自分たちの代の「学校日誌」を渡すのだが、ある時めんどくさくなった中3が前の代から引き継いだのにちょっとだけ情報を足して渡したのでこれが標準スタイルだと下級生が思い込み、「学校日誌」のボリュームは大きくなっている。
そこには先生に怒られたときの対処術も書いてありいつもお世話になっているので重宝している。
前(と言っても100年以上前だが)は政界のお偉いさんとか輩出していたのに今はなぜか猿山と呼ばれるようになった学校でもある。
「学校日誌」によると70年以上前からもう猿山と呼ばれていることが分かる。
そしてわれらは栄えある75代目の猿山の住人達-ではなく栄えある不動中学校の210回生である。
うちのモンキーちゃんたちを紹介しよう。
茂はあおり上手である。そして、口が達者である。口は百丁手は八丁という言葉を体現しているやつだ。
悪いことをよく龍人と考えているので近寄ると台風の巻き添えを食らう。
台風の目ぐらいまで近づくといいやつなんだけどね。ちなみに龍人とは幼馴染。
龍人は名前のとおりでかい。縦にでかい。横にはもっとでかい。部活どこに入るかで迷ってたとき相撲部に入ったらといったら数秒間人間の重さを知ることが出来た(物理的に)。突然
「知床にしれっと子を置いていく!」
と嬉々として言ってくる、チャレンジ精神旺盛の漢だ。
あとは…佐々木かな。こいつは大人しい。遅刻しても同情してくれる。宿題見せてくれる。しかもそれが全部あってる。優しい。大ちゅき。
俺?俺はナイスガイ。これ以外に語ることがないくらいナイスガイ。めんどくさいからじゃないから。絶対違うから!
後の奴らはAND MOREってことで。
まあこれが俺の周りの状況ですわ。
今日のダジャレ「ベーコンってべっこんべっこんへこんでるよね。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます