1-A'『空掴み言葉にならぬ心臓の音は扉をノックするよう』
「というわけで、
「よ、よろしくお願いします」
ファミレスで他のメンバーと顔合わせすることになった。
「私は
「自分で言うか! 実際そうだから
一通り自己
「――はいっ、じゃあ、
「はあい」
「はーい」
そういいつつ、せっかく
その
「……歌奈、
「ん……」
あとの二人は事情を知っているようで、
何が何だかわからない
「
「あ……
「やっぱりー……この子、
「あーごめん、わかったわかったから」
その話題で盛り上がりかけたところで、歌奈が制止した。苦い思い出なのか、何度かうなりながらテーブルに
「……先にベースの
「歌奈もマメだもんね。演奏でやりたいことがちゃんと書いてあるし、一応フルスコアもあるよ」
「へえ……」
その横で
「あ、えっと……」
何かを言おうとして、『余計なことを言いそう』と自ら止めた。
いとこが話に
――これは、どんな気持ちなんだろう。
言葉を
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