第7話 担任、宮木先生って?
父「先生、花音に何か問題でも?」
父が話を切り出した。
宮木は、少々、表情が硬くなり話はじめた。
「いえ、問題がと言うわけではないのです。とても良い子です。ただ、友達を作ろうとされないのです。私がみても、クラスメイトから、普通に接し全く関わらない事はないのですが、どこの仲の良いグループにも、特定の友達もおらず、いつも、ひとりなものですから。気になりまして。」
その宮木の話を聞いて両親はひとまず安堵した。
父「そうでしたか。いえ、あの子は引っ込み思案な面がありますので、家庭でも、どちらかと言いますと、大人しいですし、こちらでも、学校の様子を聞いてみます。」
宮木「はい。よろしくお願いします。。。あと、もう一つ、気になりまして、、、これは、、、私のかってな想像でして。誠に申し上げてもよいのか。。。迷うところですが。」
その切り出しに両親は緊張感がはしる。
「いえね、いつも、見ていますと、上の空なのか、何を見ているのかと。。。いつも、視線の先に何かいるのかと。。。いえ、勝手な想像でして、、、この前の保健師の先生からも、心の病でもあるのではと、心配されていたくらいでして。。。」
母「いえ、あの子は、家でも上の空なんですよ。想像豊かな子でしてね。。。」
母はなんとかごまかす。が、宮木には返って不自然にみえた。
父「その件につきましても、気をつけて見てみます。。。」
父親に畳みかけられるように話は終わり、面談も終わりとなった。
学校を後に、両親は一抹の不安が残る。クラスメイトではなく、教師にそのように見られているなど。。。
転校をも考えなければならないのか?
様々に巡らせていたのだった。
葵「花音の父さん、先生はなんだったんだ?」
葵が聞くと、父は宮木の話を隠さず話した。
花音は驚く。自分の姿がそんな風にみえるのか?と。。。
気をつけなければ。。。
そう、考える花音だった。。。
一方、宮木は両親からの不自然さを感じ、何かあるのではないか。そう、考えていた。
「目には見えなくても。。。本当のところが分かれば、今井の力になってやれるかもしれない。具合の悪さとか。。。」
宮木は謎が深まるばかりだった。。。
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