第2話

今日は待ちに待った?勉強会である。

なぜかキレ気味に参加したい、って言ってきた理央と俺の家で勉強する。俺には父さんしかいないため家はいつも静かだ。

え?なんで、母さんがいないかって?

それは母さんがものすごいホスト狂だったからだ、母さんは結婚してからも父さんというものがありながらホストへと通っていた。

ヤバい母さんだ。

そのため、母さんとは離婚し、新しい母さんを父さんは探している。


「ふぅ、多少なり片付いたな。」


まぁ、一応は女子が家に来るということで自分の部屋の片付けをしていた。


「それにしても、マジこの家デケェよな。」


そう、何を隠そうこの家は2人で住んでいるにも関わらずホントだだっ広いのだ。

しかも俺はこの16年と生きてきてまだ父の仕事をしらない。一体どこで何をしていくら稼いでいるのやら。


「えーっと、理央が来るまで30分ってとこか。」


何して時間潰そうかな、なんて考えていると、「ピーンポーン」とインターホンが鳴る音がした。


「理央が言ってた時間まで多少なりあるしなぁ?誰だろ、父さんがなんか頼んだんかな。」


と、思い「はーい、今出まーす」とドアを開けると、そこにはいつもとは違いかなり気合いの入った服装の理央がいた。


「よ、よう。早いな理央。」

「うん。まぁね。」


や、やべぇ。普通にしてても可愛い理央がおしゃれしてるともっと可愛いくなってやがる。ど、どうしよ、コイツと勉強なんて集中出来るかどうか…


「ねぇ、玄関で黙り込んでないで、さっさと家に入れなさいよ。」

「悪い悪い、さぁ、入って。」

「それにしてもアンタん家って大きいわね。」

「そ、そうだよな。2人しか住んでねぇのにな。」

「え、初耳なんだけど…」

「あれ言ってなかったっけ?」

「う、うん。」

「ま、まぁ後で話すわ。」


そうして、俺は理央を俺の部屋へ案内した。


「それにしてもさぁ、テストがあるなら課題出すなよなぁ。」

「仕方ないでしょ、あるんだから。」

「あー、だるい〜。」

「喋ってないで、手を動かせ!」

「はいはい。」


あぁ、おしゃれしても理央は理央だな。

確かにいつもよりかわものすごく、可愛いくなった理央で少しドキドキしていた。この後デートでもあるんだろうか。まぁ、この理央だったら付き合ってる人ぐらい居てもおかしくはないよな。でもあんまし聞かないよな、噂。理央も理央でそんな素振り見せないんだけどね。


「な、なぁ、お前付き合ってる人いる?」

「な、なんでアンタに教えなきゃなんないのよ。」

「だっておしゃれしてるからな。俺と勉強会するからってそんなに気合い入れるか?ないだろ普通に考えて。」

「い、いやアンタの為に私は…」

「ん?なんか言ったか?」

「何でもないっ!」

「痛っ。」


理央はまたもやキレながら俺の枕を投げてきた。

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