第124話 次回 クリスマス

「じゃ、じゃあまたね?」


「ああ、またな」


時間はもう夜遅く、デートも終わりの時間だ。

なので俺たちは駅の近くで別れようとしている。


「あ、あのさ!」


だが、そんな遥は俺を呼び止める。


「その...クリスマス、みやびの家..行っちゃだめかな?」


遥は心配そうな瞳で俺を見つめてくる。


「...考えておくよ」


美央がいるのだから、すぐに断ればいいのだが、なぜかこの時の俺は保留にしておいたのだった。




「えぇ⁉︎はるかさんを家に呼ぶんですか⁉︎」


「まだ決まった訳じゃないけど...」


家に帰って美央に先ほどのことを伝えると、美央は心底意外そうに目を見開く。


「んー...まあ別にいいですけど...みやび君は結構私に依存してるはずなのに...なんで..?」


美央は一人でぶつぶつ何かを言っている。


「みお?」


俺が呼びかけるとハッとしたようにこっちを笑顔で見て


「ま、まあ全然構いませんよ!一緒にクリスマスを過ごしましょうか」


ということで、俺たちは遥と一緒にクリスマスを過ごすこととなった。

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