第118話 学校祭②

その後は、射的などをして遊び、いよいよお店が終わる時間となった。


「みやび君、なつきさんと回ったんですか?」


俺たちが片づけていると、美央が俺に話しかけてくる。


「まあ、そうだな」


「...ん」


「みお...?」


美央は急に俺を抱きしめてくる。


「みやび君が他の女の子と楽しそうにしてると...ちょっぴり嫉妬しちゃいます...」


「...そっか」


美央が嫉妬してくれているのは、彼氏としては嬉しいものだ。


「あ!後夜祭は一緒に回りましょうね?」


「ああ、そうだな」


「やった!楽しみです!」




もう既に日が落ち、今から後夜祭が始まる。

校庭には既に何人か集まっており、フォークダンスが始まっていた。


「みやび君!行きましょう!」


美央はニコッと笑って、俺の手を引く。


「ああ」


フォークダンスの輪の中に入り、俺は美央の手を取る。

すると、美央と目が合う。


「えへへ、なんだかドキドキします」


「...だな」


それから俺たちは一通り踊った。




「ふぅ、少し疲れましたね」


「ああ、そうだな」


後夜祭も終わり、俺たちは家に帰った。


「みやび君と一緒にお店、回りたかったです...」


「まあ忙しかったし、仕方ないな...」


「はい...でも今からでも...みやび君とは遊べますよね?」


美央は期待のこもった目でこちらを見つめてくる。


「ああ、そうだな...」


そして、俺たちは大人の遊びを楽しんだのであった。

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