第115話 みやびの攻撃

「はぁ…はぁ...」


私、白雪美央はみやび君から反撃をもらってしまい、絶賛悶絶中です。


(うぅ〜まさかみやび君があんなことをしてくるなんて...不覚でした...)


もし私があのまま流されていたら...それはそれで...はぁ...さっきのみやび君いつも以上にかっこよかったです...私、興奮してきちゃいました...今夜は徹底的に相手をしてもらいます!当然です!これはみやび君が悪いんですから!


「スゥーハァー」


私は深呼吸をしてから、ご飯を作るために自分の部屋を出た。





「ご、ご飯作りますね!」


俺がリビングでテレビを見ていると美央が部屋から出てきた。


「何か手伝おうか?」


「いっ、いえ、大丈夫です!みやび君はゆっくりしててください!」


さっきのことが効いたのか、美央は俺と目を合わせると顔を赤くしてさっさとキッチンへ行ってしまった。




「お、おまたせしました!」


しばらくすると、美央がご飯を運んで来てくれた。


「さ、早速食べましょう!いただきます!」


「そうだな」


俺たちはご飯を食べる。


「...」


食事中はいつも何かしら会話をするが、今日の俺たちの間には沈黙しかない。


「...」


「...⁉︎」


俺が美央の目を見ると、美央はフイッと顔を逸らして違う方を見る。


「みお?」


「な、なんでしょう?」


「なんで目を逸らすんだよ」


「ええっと...ご、ご馳走様です!お風呂入ってきますね!」


そう言って、風呂場へ向かう美央を止めるため、俺は美央の手首を掴む。


「みお」


「な、なんですか?」


「避けないでくれよ...」


俺は美央を抱きしめる。


「べ、別に避けてなんていませんよ...」


美央は耳まで真っ赤にしている。


「じゃあ...一緒に入ろうぜ?」


「そ、そんな⁉︎む、無理ですよ...」


「いつもは誘ってくるのに?」


「それとこれとは別です!」


「一緒だろ?だって俺たちは付き合ってるんだし...」


俺は美央を見つめながらキスを求める。


「う〜...だめです、今そんなことされたらぁ」


「されたら...?」


俺は美央の返答を待たずにそのままキスをする。


「んっ...ふぁぁ..」


「風呂...行こっか?」


「ふぁい...」


すっかりトロけた美央と一緒に、俺は風呂場へ向かった。




「む..はぁ...みやび...君...私もう」


「みおはどうしたいんだ?」


「たくさん...たくさん愛してもらいたい..私の体の隅から隅まで愛してもらいたいです...」


「わかった...」


俺は美央の首筋を軽く舐める。


「あっ...まって...のぼせちゃ...ぅから..」


流石に風呂でのぼせられると大変なので、一旦軽く触るだけにしておいた。




「じゃあ早速部屋に行こうか?」


「はい...」


「みお...舌出して」


俺が美央にそう言うと、美央は俺の言われるがままに舌を出して俺を物欲しそうに見つめてくる。

俺はそんな美央と舌を絡ませ、少しずつ体を触っていく。


「んっ...」


触るたびに体を動かして反応する美央を見ていると、理性など簡単に吹っ飛んでしまう。


「みお...しようか?」


「お、お願いします...」

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