第100話 理性

「上がったぞ」


てっきり美央が一緒に入ってくるのかと思っていたがそんな事はなく、1人で風呂を堪能し、リビングへ戻ってきた。


「お布団敷いておきました!」


「ああ、ありがとう」


「では、もう寝ましょうか?」


「え?風呂は今日はいいのか?」


「そんなことより早く寝ましょう?」


美央は俺の言葉を無視して、急かしてくる。


「てか1つしか布団がないじゃないか」


「当然です!私たちは夫婦なんですから」


「夫婦じゃないだろ」


「いえ、私はみやび君の許嫁ですよ?」


...そういえばそうだった、完全に忘れていたが、美央は俺の許嫁という存在だった。


「一緒に寝てくれないなら〜!この写真を〜!」


「わかった、わかったから!」


俺は渋々布団に入る。

すると、美央もその中に入ってくる。


「では今からみやび君の妻として旦那様の疲れを癒やしていきますね?」


俺の疲れの原因はだいたいが美央だと思うけどな


「まずは私の胸を使って...」


「まてまて!おかしいだろ!」


なんと美央は服を脱ぎ出し始めた。


「どうしました?」


下着姿の美央は胸を持ち上げるように、胸の下で腕を組みながら言う。


「いや、おかしいだろ」


「?、何がですか?」


「なんで急に服を脱ぎ出すんだよ」


「だってみやび君、私の胸好きじゃないですか?」


「いつそんなことを言ったんだよ」


そんな事言ったことは無い...言ったことは..


「だから私が胸で癒やしてあげようかと...」


「俺の言葉を聞けよ」


なんでそうなるんだ。


「とにかく、しますね?」


「何でだよ」


しかし、今の美央は俺の話を聞かないだろう。

俺は美央に促されるまま、体を預けてしまう。


「んっ...ちゅぷ...はぁっ」


「なんでキスなんだよ」


「まあ待ってください、すぐに私の胸も堪能させてあげますから」


別に待っては無いんだが。


「ほ〜ら!これを触りたかったんですよね?いいですよ、好きにして」


「っ!...い、いいんだな?」


下着姿で俺の上で馬乗りになる美央。

こんなことで欲情しないと思っていたが、いざ目の前にすると、少し触れてみたくなる。


「ふふ、どうぞ...」


俺はその大きな胸に触れる。

すると、思いの外柔らかくすぐに俺の指が沈んでしまう。


「んっ...」


俺がしばらく胸を触っていると、美央から少し甘いが漏れる。


「みやび君っ、いいです...そのまま揉んでくださいっ!」


「みっ、みお⁉︎」


美央は俺の上に倒れながらも、もっとしてと求めてくる。


「あんっ...はっ...ふぅん...」


いつもどこか余裕があった美央が、俺の上で乱れる姿を見て、俺は興奮を覚えてしまう。


「みお...」


俺は顔を紅潮させている美央の頬に手を当てる。

すると、安心したようにその手を見て、親指を舐め始める。


「っ⁉︎」


「みやび君...私...もう」


愛おしく見ながら俺の指を舐める美央を見て、俺は興奮が最大限まで高まってしまった。


「みお...俺は...」


美央がまたキスを求めてくる。

しかし、俺の体は全く拒もうとせず、むしろ受け入れているようだった。


(やばい...体が変だ...)


「みやび君...おっきくなってますよ...」


美央は恐る恐るといった感じでその膨張した部分に触れる。

いつもなら確実に拒否しているところだが、なぜか拒否する気にならない。

美央は慣れない手つきでズボン越しに俺のそれを触り、やがてズボンを脱がし始める。

ここからは想像に任せる...




「んん..」


「みやび君!おはようございます!」


朝起きると目の前には服を着ておらず、隠すものは布団しかない状態の美央がいた。

そう、俺たちは昨日してしまったのだ...

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