第28話 突然の来客


俺たちが夏休みの計画を立てていると、インターホンがなった。

「ん?」

俺がドアを開け、外に出る。

すると

「おはよ、みやび」

そこには長く美しい金髪に、綺麗な黒い瞳をした女性が立っていた。

「あれ?はるな?」

そう、この女性は遥の姉の春菜である。

「ねぇ!今日から夏休みだよね!みんなで海行かない?海!」

「う、海?」

「うん!行こうよみやび!」

丁度俺たちも行こうと思ってたので、断る理由はないが..

「なんで俺たちと?」

春菜の容姿は人並外れて優れている、と言ってもいいくらいの美人だ、だから遊び相手に困る事はないはずだが。

「え?だってはるかちゃんと行きたいし!」

春菜は笑顔で言う。

「そ、そうなのか..」

「うん!だから一緒に行っちゃだめかな?」

春菜は雅に顔を近づけて聞く。

「っ!?」

春菜の整っている顔が近づき、雅は少し戸惑う。

「わ、わかった、一緒に行こうか」

「やったー!ありがとぉ!」

と言って春菜は抱きついてくる。

「ちょっ⁉︎」

春菜が抱きつくと、その大きい胸が雅に押しあてられ、形を変える。

「うふふっ!みやび?もしかして興奮してるとか?」

春菜はイタズラっぽく笑いながら言う。

「し、してるわけないだろ..」

「ふふっみやびかわいー!」

春菜は満足した様子で雅から体を離す。

「まったく..」

「えへへ、ごめんって!」

春菜は顔の前に手を合わせて謝る。

「まあとりあえず中に入れてくれないかな?暑くて..」

春菜を見ると、かなりの量の汗をかいてい

る。

俺が見ていると

「はぁ〜あっついなぁ〜..」

春菜はなぜか俺を見ながら、服の胸元を掴んでパタパタ仰いで..

「なっ⁉︎」

「ふふっ」

俺はその姿を見て戸惑ってしまう。

なぜなら服に汗がつき少し透けているのだ。

そして、春菜の下着が見える状態となっている。

「あれ〜どうしたの?みやびぃ〜」

春菜はまたにやにやしながら、距離を縮めてくる。

「お、おい、悪ふざけがすぎるぞ」

「え〜?私はただ暑いから仰いでるだけだけどぉ?」

春菜はわざとらしくとぼける。

「こ、こいつ..」

「まあとりあえず早くあげてよ、ホントに暑い!」

「あ、ああ..わかった」


「誰だったの?..ってえぇ⁉︎」

中に入ると遥は驚いた声を出す。

「おはよ!はるかちゃん!」

「お、お姉ちゃん!なんで?」

俺は春菜も海に行きたがっていることを説明する。

「えぇーでもなぁ..」

「私は構いませんよ」

美央は了承したが、遥は納得いっていない様子だ。

「おねがーい!はるかちゃーん!」

春菜は遥に抱きつきながらお願いする。

「も、もう!引っ付かないでよ!」

遥は春菜を押しのける。

「そのデカい胸押し付けないでよ!」

「ご、ごめんね、怒らないではるかちゃん」

どうやら遥は、春菜の大きい胸に対して怒っていたらしい。

「でもはるかちゃん、私を連れていってくれたら...」

春菜は遥の耳元で何かを話す。

「ま、まあ、それなら?ついてきたっていいって言うか?まぁむしろきて欲しいと言うか?まあとりあえず来てもいいよ?」

「ほんと!ありがとぉはるかちゃん!」

(あの遥を一瞬で変えた?一体なにを話したんだ?)

少し不安になる雅であった。

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