第27話 期末テストからの夏休み
朝7時頃、俺は布団の中で目を覚ます。
遥が俺の隣でスースー寝息をたてながら、気持ちよさそうに寝ている。
俺は思わず、遥の頬に手を添える。
「ん..」
遥は俺の手にすり寄ってくる。
そんな姿がとても愛おしく見える。
「ん..んぁ..みや..び..?」
しばらくすると、遥が目をこすりながら目を覚ます。
「おはよう、はるか」
「みやび..おはよぉ..」
遥はまだ眠たそうだ。
「もうちょっと寝てていいぞ、まだ時間もあるし」
「んん〜別にいい..かな」
「そっか、じゃあ朝飯食べて帰るか」
「...ぅん」
「はぁ、帰ってきたぁ!」
小一時間ほど電車に揺られ、今は家に着いた所だ。
俺はドアを開き中に入る。
「あれ?美央はいないのか」
どこを見ても美央の姿がない。
「どうせ遊びにでも行ってるんじゃない」
遥はそう言って、部屋に荷物を置きに行く。
夜になると
ガチャとドアが開かれる音がする。
「みお?」
「はい」
玄関から美央の声が聞こえる。
「どこ行ってたんだ?」
「...友人と少し遊びに行ってました」
「そうか」
少し間があったが、本人が言うならそうなのだろう。
「あーやっと終わったー!」
遥は机につっ伏しながら言う。
「お疲れ様」
「んー、みやびもね」
2週間後、俺たちは期末テストが終わった。
「お疲れ様です、2人とも」
俺と遥が話していると、美央も話に参加してくる。
「ああみお、お疲れ」
「テストはどうでしたか?」
と、美央が聞いてくる。
「俺は全然だよ」
「私も、全くわかんなかったぁ」
「ふふっ、まあ今回は少し難しかったですよね」
「美央はどうだったんだ?」
「私はいつも通りですね」
いつも通りという事は、多分出来たのだろう。
ちなみに、雅の期末テストの結果はクラスの中間層あたりだった。
「明日から学校は夏休みに入る、次会うのは夏休み明けだ」
と、担任の柊が言う。
「やったー‼︎夏休みだー!」
遥は家に帰ると、早速はしゃいでいる。
「みやび!早速海行こうよ!海!」
「ん?ああ、行こうな」
確か前に水着を買っていた。
海に行けばそれを見れるのか...
少し妄想が捗る雅なのであった。
「あ、あの、みやびくん!私の水着も楽しみにしてて下さいね!とっておきのを買ってますから」
美央が少し頬を赤く染めて言う。
「あ、ああ、わかった」
俺たちが夏休みの計画を立てていると
ピンポーン!
と、インターホンがなった。
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