第3話 3人の同居

「さて、新居に着いた訳だが、まず部屋を決めようか。」


今、俺たちは新居に着いたところだ。

これから美少女2人と一つ屋根の下で暮らすと思うと何かしてしまうのではないかと不安になってしまう。

まあ、遥とは付き合ってるんだし、問題にはならないがちゃんと順序を踏んでいきたい。


「では、私と雅くんはこの部屋で、遥さんはあっちの部屋にしましょう。」 


と、美央が指を差しながら言う。


「いやいや、私と雅がこっちで、貴方があっちじゃないの?」


と、遥が言う。


「でも私は雅くんの婚約者ですよ?」


「あら?私は雅の彼女なんだけど〜?」


(おいおい、なんかいきなり雰囲気悪いんですけど⁉︎)


「ま、まあまあ落ち着こうぜ、な?」

と、俺が口を挟むと


「雅くんは黙ってて下さい!」

「雅は黙ってて!」


と、2人同時に言われた。ひどい...

そのまま1時間程2人で話し合った結果部屋は全員別々で、何故か寝る時は3人で寝る事になった。もちろん俺を挟んでだ。


「さて、時間も時間だし寝るか」


「はい!そうしましょう!」


「そうね、明日は入学式だし、早めに寝ないと明日に響くわ」


満場一致で俺たちは寝る事にした。

...のだが


「雅くんそっちに行ってもいいですか?」


と、美央が言ってきた。


「え?そ、それは...」


「だめに決まってるでしょ!私が雅の布団に行くわ!」 


「え?お、おい」


そして、2人とも俺の布団に入ってきてしまった。


「あんた、さっさと出なさいよ!」


「貴方こそ早く自分の布団に帰って下さい!」 


「私、雅の彼女ですけどぉー?」


「私は雅くんの婚約者です!」


と、2時間に渡る口論が続いた。

(なんでもいいから早く寝かせてくれぇぇーー!)



翌日

俺たちは入学式の会場に行く途中だった。


「やばい超眠いんだけど」


と、雅が言う。


「そんなの私だって眠いわよ」


と、遥も言う。


「お前達が夜遅くまで騒ぐからだよ...」


「騒いでなんかいないわよ、ただ...雅は.私のだから」


と、遥が顔を少し赤くしながら言う。

(チクショー、可愛いな、おい!)


「そういや美央は?」


「あいつは朝早く先に学校に行った」


「なんで?」


「さあ?なんか用事があるらしいよ」


「そうなのか」


「ていうかこれからどうしようかなぁー」


「なにが?」


「いや、美央のこと」


「まあ、雅は卒業まで私の事を考えればいいだけよ、雅が惚れなければいいんだから」


「それもそうか」



俺たちは入学式の会場に入って行った。


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