第12話
出来上がった作品に、誤字脱字や、より良い表現はないかと思いながら、読み直していく。
しばらくした後、改めて自分が書いた作品の余韻に浸る。
もうこれ以上の物は書けない、と毎執筆後思う。
それでも、数週間後にはまた新しい物語を書きたくてウズウズする。
時計に目をやると、9:48と表示されている。
外出するには程よい時間となっていた。
担当者に作品を添付し、メールを送った。
今回の作品は、3か月後発行の小説雑誌に掲載される予定だ。
そして、一年分書いた作品は短編集として単行本化される。
ベストセラー作家とは無縁だが、定期的に送られてくるファンレターを見ると少なからず、応援してくれる人はいるのだろう。
六畳一間の狭い空間から抜け出し、攻撃的な朝日を浴びる。
書き上げた作品の事で頭がいっぱいだったが、外の解放感が頭をリセットしてくれる気がした。
コンビニに立ち寄り、遅めの朝食を手にした。
来た道とは違う道で家路へと向かった。
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