花、時計、鉱石にまつわる創作メモ
地球上に溢れる花。世界を見渡すと各国で花を育てて楽しむ習慣があり、世界各所に花で彩られた公園や庭園、花畑などの観光名所があり、メディアを通してその様子が紹介されています。花には多くの種類があり、それぞれの花の美しさや植物としての構造について多くの文献が残されている他、人と花の関わりは、神話、伝説、物語、語源など文化史からも知ることができます。植物に象徴的な意味を担わせる伝統としての花言葉も植物の性質・特徴を表現する他、西欧の文化史的伝統を形容したり、神話や聖書の中で語られたり、宗教絵画に描かれるなど、芸術や詩の世界にも大きな影響を及ぼしています。
近代ヨーロッパでは庭園を装飾する花時計が作られるようになり、花壇と時計が一体化したモニュメントとして庭園芸術を象徴しています。名作ハリー・ポッターの生まれ故郷であるイギリスの北部アイルランドの首都エジンバラにあるプリンシズ・ストリート・ガーデンズ(Princes Street Gardens)に1903年に設置された花時計は世界最古の花時計として世界遺産になっています。日本でもスイスのジュネーブにあるイギリス公園の花時計をモデルにして、1957年4月26日に神戸市役所に日本初の花時計が設置され、その後、日本各地に観光名所として花時計が設置されるようになりました。1991年6月18日には伊豆市土肥の松原海岸公園に世界最大の花時計としてギネスブックで認定された花時計が設置されています。
さて、人間社会の中では地球を構成する組成物質としての岩石中の鉱物も自然物質として人との関わりの歴史があり、中でも人類に有用な金属を多量に含む特殊な鉱物や岩石を鉱石といい、人間の生活に役立っています。例えば、腕時計の回転する歯車の軸を掴んでいる部分すなわちムーブメントの軸受けとして用いられる「人工ルビー」や「人工サファイア」はコランダムという鉱物の一種である鉱石で石数として示され、石数により時計としての価値が与えられます。
また、古くは旧約聖書や新約聖書の中で記述のある誕生石も守護石や宝石として月ごとや星座ごとに定められていますが、それぞれの国の風土を反映しながら、人間の歴史や暮らしの中で大切に扱われています。ギリシャ・ローマ神話を由来とした花言葉も古代より語り継がれる中でそれぞれの民族の伝承文化によって時代の思想や宗教的影響を受けながら、神秘的な力としてそれぞれの国や地域ごとの文化や風習によって決められ、それぞれ、文献、資料が残されています。
真に訴えかける物語を書くためには、古代から現在に至るまでの文献や資料を読んだり調べたりして、自分なりに理解しながら読解力を高め、創作過程に生かせる技量が必要というだけでなく、さらに、そういった創作過程の中で、未来へ繋いでいく思想を構築していくことが大切だと思いますし、そういった創作世界を築けるようになりたいと思いますが、「言うは易く行うは難し」とことわざにもあるように、なかなか思うようにはスムーズにはいかないのが現実。限られた時間の中でリアルと並行していくには「カク」、「ヨム」を続けているだけの精一杯の現状なのかなと思いながら、あれこれと考え込んだりしています。
そういったわけで、同人誌にも所属し、詩歌活動を通してできるだけ視野を広げたり、諸先輩方や仲間との意見交換や日々研鑽を続けながら、私は地道な創作活動を続けています。
※参考資料
コトバンク;花、花時計、時計、岩石、鉱物、鉱石、他
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