第18話 そろそろ帰る
私は食べたものからでも生体情報を得ることができる。それが例え調理されていたとしても。
後者の文がないと、きっとクモ型モンスターを食べた時に気づいているだろうと指摘されかねないだろう。
まあ、そんな
私に『クー』と名付けた女。私と買い物に来ている女。私がキメラだということに気づいていないバカな女。
まあ、本当は気づいているかもしれない。だとしたら自分が危なくなった時もしくは私が必要ないと思った時、私の前からきっといなくなる。縁を切られる。
その時はいつか必ずやってくる。
それはもうすぐかもしれないし、まだ先かもしれない。
「クーちゃん、そろそろ帰るよー」
「ああ」
私はクレアに買ってもらった服が入っている袋だけを持って彼女と共に家に帰った。
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