第7話 ゴーレム

 無事にクモの巣群を突破した私はフレアキャットになった。

 しばらく、その姿で研究所の廊下を歩いていると扉のようなものを見つけた。

 これはなんだ? 押すのか? 引くのか? それともスライド式か? まあ、とにかく開けてみよう。

 私はフレアキャットからカマキリ型モンスターに変身すると大きなかまで扉を切断した。

 扉の奥には床と壁と天井しかなかった。

 あれ? これってもしかしてリフトか何かなのかな? だとしたら上に行けるかもしれないな。

 私はフレアキャットの姿になるとリフト内にある床の上に座った。

 私が微量の魔力を床に流すとリフトが動き始めた。どうやら魔力で動くらしい。

 私はそのまま魔力を流し続けた。すると、数分で最上階までたどり着いた。

 最上階に着くと扉が勝手に開いた。ふむ、どうやら目的の階に着くと開けてくれるみたいだな。

 私はリフトを後にすると、出口に向かって走り始めた。

 光だ! 光が見える! 間違いない! あれは太陽の光だ!

 私は少しはしゃいでいたせいでガラス製の扉にぶつかってしまった。

 痛い……。まあ、自業自得だから仕方ない。

 よし、扉を破壊しよう。

 私はフレアキャットからメタルバイソンに変身するとガラス製の扉に突進して、それを破壊した。

 やったー! やっと外に出られる!

 私が外に出た瞬間、何かが私を攻撃してきた。

 な、なんだ!? 土でできたこぶしが攻撃してきたぞ!?

 そのこぶしは体長十五メートルほどのゴーレムが放ったものだった。

 な、なんということだ! こんなのどうやって倒せばいいんだ! ここは森だが土さえあれば何度でも再生できるのはズルい!! 卑怯だ!!

 まあ、キメラの私が言うのもなんだが。

 さて、どうやって倒そうかな。

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