What’s Done Is Done④

 前回、3点目の反省点があると書きましたが、あれからずいぶん(30秒くらい)考えて出てきたのは読んだ人との相性、と言うなんとも運としか言いようのない結論だったので省きます。

 簡単に言ってしまうと、が苦手な人が読んでしまった可能性が高い、ということです。ただ、こればっかしは相手のせいにしていることもあって、あんまし気分も良くないので、ここら辺にしておきます。


 さて!

 いよいよ物語の内幕についてですね。色々語りたい部分はあるのですが、まずはやはり20年前の神話大戦じゃないですか。あっ、本来なら「〈〉」をつけるはずなんですけど、めんどくさいので「あとがき」では省略します。だって、一々変換するのめんどくさいんだもん!


 神話大戦、そもそも20年前の世界は現実世界の20年前とはずいぶん違います。今でいう20年前といえば、21世紀が始まったばかりの年で、アメリカでは同時多発テロが起き、21世紀はテロとの戦いだと位置付けられた頃です(今は、その様相がかなり変わってきていますが)。

 ただ、この物語の20年前はそんな生ぬるい世界ではないと思います。「思います」というのは推測の意味で、僕らはこれを題材にした物語を「神に捨てられた者たちへ」以外書いていないからです。「神に捨てられた者たちへ」は中編ということもあり、時代背景は細かく描いておりません。


 考えてみてください。得体の知れない超能力者が跋扈する時代。まず治安機関は崩壊するでしょう。国の権力者は軒並みフィジカル的な強さを持つ人物たちが独占し、市民は彼らの囁くプロパガンダの奴隷になっている。

 世界の多くの国がファシズムに傾倒する中、日本と一部の欧米諸国のみがデモクラシーを貫く世界。今とは正反対な状況ですね。デモクラシーを採用している国の方がちょっとおかしい国、というレッテルを貼られていました。

 そんな中で治安維持活動をするのが、アダムスとヤマモト。アダムスは複数の力を使えますから、世界全体の治安維持を努めていました。もちろん、ファシズムのトップたちも、彼の言うことには逆らえません。かといって、彼も独裁者になるつもりはないのですが……。

 と、書いたのは、彼も一時期は一国の主だったからなんですね。もう千年以上前になりますけれども、この話はまた次回に……。

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