良かったです

面白いです。内容は小説の説明にある通り、異世界に飛ばされた男が色々やるという内容です。描写が上手いのか読んでて引き込まれます。一気に読んでしまいました。主人公が粋がったりするシーンも無く、所々スカッとする場面もあり、ほぼ全話まとめて読んでもストレスは無かったです(個人の意見です)。
しかし、後半になるにつれて読み手を選ぶようになっていく作品だとも感じました。他の方も触れてますが、後半 (現時点の)では、子供が銃で人を撃ったりしますし、社会的に/生物として 終わる人も複数出てきます。もっとも、その子供たちは主人公に言われた通り「守るために」武器を持って戦ってますし、撃たれてるのは「救いようのない人」がほとんどなので、抵抗は少ないと思いますが。
現在の日本の一般常識や法制度などを鑑みると、人によっては気分が悪くなったり、それ犯罪だろ!おかしいって!と言いたくなる場面もあるかもしれません。

読み手の皆さんに気をつけて欲しいのは、これは「フィクション」だという事。異世界全般に言えることですが、現代日本では違法でも、異世界(作中の舞台)ではそれが普通(合法・常識)です。作中でもその辺の認識の違いで日本人と揉める場面がありますが…。いわゆる「郷に入っては郷に従え」の考え方ができないと読むのが苦痛かも知れません。そういうのは無理!って人は回れ右して別の小説を読むことをお勧めします。
また、本作の犠牲者達は基本的に「自業自得」な理由で滅んでいる、いわゆる「救いようのない人たち」です。ほっといても勝手に自爆する爆弾が主人公に噛み付いて起爆を早めただけの事です。心の優しい方は、このことを留意すると多少気が楽になると思います。
読んだ上でどう感じるかは個人の自由だと思いますが、こういう前提は頭の片隅にでも入れておくことをお勧めします。