第1413話 選手達の疑問

各国の選手達は用意された報酬を聞き目の色を変えていた。

「聞いたか、金は4年、銀なら1年、銅だも半年老化が止まるって話だぞ。」

「しかし、本当に効果があるのか?」

「神が用意した物だぞ、そこらの薬とはわけが違うだろ。」

「複数人の種目は人数分くれるのかな?」

「確認したいが失礼にならないか?」

「どうする?」


ヨシノブに直接聞くことが出来ないと判断しながらも、確認したい選手は・・・


「リョウさん!どうなんでしょう?」

サッカー選手を表に立ててリョウに確認にくる。

「なんで俺に・・・」

「ヨシノブさんに直接聞けるわけ無いでしょう。」

「いや、あいつなら問題無く聞けるぞ。」

「それはリョウさんが友人なだけです、我々は面識も無いのですから、そんな報酬について詳しく聞いて気分を害したらどうするんですか?」

「アレは気にしないし、気分を害するなら望むところだ。」

「リョウさんそんな事を言わないで聞いてください。」

「わかりました、聞くだけですからね。」

「助かります。」


そして、リョウは俺の所に来ているのだ。

「それで人数分用意するのか?」

「そうだね、人数分用意するよ。

チームに一つなんて流石に鬼みたいな真似は出来ないよ、ただし試合に出た者だけとするかな。

神を楽しませた対価になるから、控えにいるだけじゃ渡せないかな。」

「控えもメンバーだろ?」

「俺はその理屈でも良いんだけど、他の手前もあるからね、控えだと不老の薬までは渡せないかな。」

「なるほどと納得するしかない話だな。」

「結構な薬だからね、条件はそれなりにあるんだよ。」

「例えばだ、予選は出場してて本戦に出なかったらどうなる?」

「神の前で行われる試合に参加した者だけになるかな、一回戦だけ出てその後優勝だったらチームとして金の報酬を渡せるけど、神のいない予選でいくら活躍しても対象にはならないよ。」

「わかった、俺の方から各国の選手に伝えておくよ。」

「助かる、でもなんで俺の方に確認に来ないんだろ?」

「神様に安易に尋ねる事は出来ないだろ?」

「そんなもんか?質問があれば聞けば良いのに。」

「神を敬う者には難しいだろ、そもそもお前がヘソを曲げて渡さないって言い出しても誰も逆らえないからな。」

「そんな事はしないって。」

「付き合いの無い人にはわからないだろ、渡さなくなったら、世界中の選手から原因になった奴が恨まれるからな。」

「うーん、まあ仕方無いのか、一応運営委員会もヘルマンに立ち上げてもらっているから、疑問に思う事はそっちに連絡してくれてもいいって伝えておいて。」

「了解だ。」

リョウを通して世界中に情報共有されるのだった。

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