第1412話 子供達は全力です
「カルラ選手村に問題は無いかな?」
「はい、料理を始め全ての部屋で快適に過ごせるように調整出来ています。」
「カルラに任せていたら大丈夫だな。」
「私だけじゃ無いですけど、みんなの頑張りで
準備が進んでいます。」
「俺の思いつきで大きな事になってしまって申し訳無いけど、みんなにも頑張ってほしいと伝えてくれるかな?」
「わかっています、おとうさんの神の格を見せるためにも私達も頑張りどころですから!」
カルラは気合が入っている。
「いや、そこまで思い込まなくても大丈夫だよ、失敗しても問題無いから。」
「何を言ってるんですか、折角の機会なんですよ。
おとうさんを新人と侮る他世界の神にわからせてあげる機会なんですから。
みんなそのつもりで張り切ってますよ。」
「カルラ、医療関係の確認お願い・・・
あっ、おとうさんとお話中だった?」
「俺の事は良いからカルラ行ってきなさい。」
「わかりました、おとうさんも頑張ってください。」
呼ばれたカルラは忙しそうに去っていく。
「なんだろう、俺より子供達が張り切っているような・・・」
俺は周りとの温度差を感じていた。
「来客用の宿泊施設はどうなっている?」
全体の管理をするヘルマンは現在来客に備え準備を進めていた。
「おとうさんが作ってくれた施設に現在源グループの手によって、内装の入れ替えを行っています、近日中には完成予定です。」
「アリア始まって以来の大イベントだ、失敗する訳にはいかない、内装設置後の確認を怠るな。」
「ヘルマン、他世界の神々への対応はどうする?」
「アマテラス姉様のお名前で神威の使用は禁止と通達する許可は得ている、それに従えない者はアリアに滞在許可は出ない事になった。」
「従わなかった場合は?」
「タケミカヅチさんが入国審査を行ってくれると約束してくれた。」
「タケミカヅチさんが?」
「今回のイベントは天津神の威信もかかっているそうだから全面協力を得ている。
神々への対応はタケミカヅチさんの指揮の下で天津神が対応してくれる事になった。
一応、アキラさんとイゾウさんも緊急時には動いてくれる事になっているけど、タケミカヅチさんにお任せすれば大丈夫だろう。」
「どれぐらいの神々が来るんだ?」
「わからないが全体で何万かの神が来場予定らしい。」
「・・・俺達で捌けるのか?」
「オットー何を弱気になっている、ただ捌くだけだ、それより何万もの神におとうさんの存在を知らしめる良い機会だ、子供を俺達は完璧に接待すれば良いだけだ。
この好機に何の不安がある。」
「そうだよな、良い機会だ!」
「弱音を吐く時間など無いぞ、お前のあとに続く弟達を引っ張るぐらい頑張ってこい。」
「おう!任しとけ!」
オットーは次の仕事に向けて動き出す。
「まあ、オットーにはパウルとともに別の役目もあるが・・・
これは言わなくても良いだろう。」
ヘルマンは少し遠い目をして元気に走っていくオットーを見送るのであった。
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