第1411話 大会準備

大会開催の為に急ピッチでアリアの開発が進んでいく。

「ヨシノブ、聞きましたよ。

遂に神々の祭典を開くまでに成長したのですね、ママとして誇らしいですよ。」

「アマテラスさん!別に神々の祭典という訳ではありませんよ、人のスポーツの祭典を神の前で行うだけです。」

「いえいえ、全ての神々がヨシノブの興行を楽しみにしているのです、ヨシノブも抜かりなく準備してくださいね。」


・・・なんだろう、ハードルが爆上がりしているように感じる。


「え、えーと全て神々が期待しているのですか?」

「ええ、でも席の都合もありますからね、観戦出来る人は限られるのは仕方の無い事でしょう。

でもね、ヨシノブ、ちゃんと天津神の分は残しておくのですよ。」

「まあ自分も所属していますし、皆さんにはお世話になってますから一応各種目で千席は用意してます。」

「千席ですか、まあ各種目ということなら仕方の無い事ですね。

私達だけで独占という訳にもいきませんし。」

「アマテラスさん、人のスポーツって人気あるんですか?」

「神々は神威をもって競いますから、魔力も使わず身体だけで競う人の種目を面白がり人気があるのです。

それに神界には娯楽が少ない事もあって今回のような催しに興味があるのです。」

「そうなんですね、ちょっと気合入れて作って来ます。」

「頼みましたよ、天津神の威信もかかっているのです、必要なら私達も協力しますからいつでも言うのですよ。」

「わかりました、その時はお願いします。」


俺はアマテラスと別れて再び施設を見直し始める。

「やっぱりジャッジの公平性が一番大事だよな。」

スポーツを観るに当たって不可解なジャッジが一番興冷めしてしまう、だが人がジャッジする以上誤審というものは付き物でもある。

「よし、ジャッジは神威を使って確実にしよう、間違えたら死人が出かねないからな。」

俺は各会場に公平なジャッジがくだされるように神威を込め、ジャッジ内容が会場の大モニターに表示されるようにする。

「これで文句は出ないだろう。」


「リミ、プレスルームはどうなってる?」

「各国との接続は良好です、此処から世界に発信が可能になっています。」

「神界にも放送する事になりそうなんだが、その対応は問題無い?」

「大丈夫です、神界とのコネクターも作ってあります、問題無く放送出来ます。」

「流石はリミだね、完璧な仕事だ。」

「ありがとうございます、おとうさん。」

俺はリミの頭を撫でて褒めるとリミは嬉しそうにしていた。

「じゃあ、ここは任せるよ、何かあったら連絡してね。」

「わかりました。」

俺は子供達の優秀さを実感しながら、選手村へと向かうのであった。

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