第1353話 片付けて・・・
「うにゅ!シモが駆けつけたから心配いらないのよ!
ロンメル敵はどこなのよ!」
シモはイゾウに転移してもらい急ぎ現れるのだが・・・
「シモ、遅かったな、敵は始末したあとだ。」
「にゅ!!なんでロンメルが倒したのよ!シモの抽選会の参加券はどうするのよ?」
「戦場に遅れて来た者にあると思うか?」
「にゅうぅぅ・・・」
シモはしゅんとする、ロンメルの言う通り遅れてきた自分に発言権など無いのだ。
「しかし、見苦しいな・・・」
オルデン教の信徒達がシュートを切り刻み嬲っている姿はあまりに見苦しい。
「ウカノ、46センチ砲、砲撃準備。
敵とはいえ情けはいるだろう、最大火力にて弔う。」
「了解にゃ!」
ロンメルは哀れにも切り刻まれるシュートに介錯することにする。
「ロンメル将軍、シュート周辺に人がいますがどうなさいますか?」
「人?あそこにいるのはゴミだ。
倒れた者を、しかも味方だった者を嬲るような奴等に情けはいらない。
全員纏めて処分する。」
「了解であります!」
ロンメルにとって敵対したとはいえ、シュート、セーブに恨みなど無い、ただ自分達の信念をかけたぶつかり合いだったのだ。
その結果は誇りに思うべきである、愚者どもに結末を汚される事は許せなかった。
「各員、砲撃準備、二柱の健闘を讃え、大地を浄化する。」
本来、情け深いヨシノブなら降伏してきそうな奴等を許す事はあり得るのだが、ロンメルはヨシノブの慈悲が穢らわしい者共にいくことも許せない。
今ここで全員始末する事を決定、46センチ砲以外にも砲撃を加え確実に全滅させるつもりであった。
「うにゅ、よくわからないけどシモもやるのよ、ここまで来て何もしないのは寂しいのよ。
けんちゃんレールガンなのよ。」
シモはレールガンを呼び出した充電し始める。
「シモ助かる、あそこにいるのは戦いを穢す者達だ、生殺与奪は勝者の権利、それを奪った者共に情けはいらない。」
「うにゅ、そんな奴はないないするのよ。」
話を聞いてシモもただの一撃から全力の一撃に変更する。
「シュート、セーブ、お前達は戦士として散った事を後世に残す、安らかに眠れ。
各員砲撃開始!撃て!」
ロンメルの号令のもと、シュートを囲んでいた者達に向けて大地を焦土に変えるような砲撃が降り注ぐ。
シュート、セーブの遺体をはじめ、全てが焼き尽くされた荒野が残るのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます