第1351話 ロンメル隊、手柄を求める
二柱との激しい戦の最中、急報が入る。
「急報です!おとうさんが作るメニューはカレー、野菜炒め、チャーハン、ハンバーグです。」
「そうか、して量の報告はあるか?」
「現在カレー一鍋、野菜炒め十皿、チャハーン十皿、ハンバーグ二十個です。
追加報告とし、ハンバーグはおとうさんの手捏ねです。」
「・・・手捏ねハンバーグか、我々はハンバーグを狙う!
各員援軍に期待するな、我等の手により敵を駆逐し、栄誉をこの手に入れるのだ。」
ロンメルの激に士気が上がる。
「他の子供会員の動きはどうだ?」
「はっ、多くが日常業務を遂行しているぐらいです。
ただ、ポメがコイヌスキーを連れて教会本部を襲撃しております。」
「コイヌスキーか、ポメが望めばあいつならすぐに全滅させるだろうが・・・
向こうに神はいないのだな?」
「報告にはありません。」
「ならば今日の大一功は俺達の物になるぞ。
例の主砲を用意しろ。」
「はっ!既に準備に取り掛かっております、固定するまであと・・・5分お待ちください。」
「ならば固定しながら充填をさせろ、敵の防備は堅い、通常試験よりチカラを込める必要がある。」
「はっ!直ちに!」
ロンメル隊の動きが変わる、これまでの時間稼ぎを行い、援軍(シモ)の到着を待つ方針から自分達で敵を討ち取る方針に変更したのだ。
「各隊、あと5分耐え凌げ!
弾幕を切らすな。」
ロンメル隊は神業のような攻防を行い5分を耐える・・・
「46センチ砲、設置完了しました。」
ロンメル隊は大和の主砲を改良する際、取り外された以前の大砲を確保し、いざという時に備えて自走砲として改良していた、それに神威弾を装填、破格の威力を生み出す事に成功していた。
「ウカノ少尉、発射準備に移れ。」
「にゃ、ウカノ、了解にゃ、神威を発動するにゃ。」
ウカノはロンメル麾下に配属され、第2世代の一人として頭角を現していた。
ウカノミタマの血筋であるウカノはシモ同様に神威を使いやすい体質であった、その為、神威の出力だけでいうなら子供会上位の神威を生み出す。
「ロンメル将軍できたにゃ!
充填完了にゃ!」
「よくやったウカノ、照準合わせ!」
「目標補足!照準良し!」
「46センチ砲改、発射!!」
「46センチ砲発射します!!」
ロンメルの号令の下、自走砲に生まれ変わった46センチ砲が火を吹くのであった・・・
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