第1347話 緊急連絡
「緊急連絡!本日の夕食はおとうさんの手料理!
繰り返す、夕食はおとうさんの手料理である!
時間を考え、それほど多いとは思えない、よって事前に抽選会を行う、参加者は15時までに本日の職務を終え帰宅すること!
なお職務放棄した者は抽選会への参加権は無い物とする。」
ヘルマンの緊急連絡に子供達の目の色が変わる。
「コイヌスキーさん!ポメはお家に帰らないといけなくなったのです!
今すぐ邪教徒の教会を灰燼にするのです。」
「女神様の御命令とあらば、
時間稼ぎの交渉はもういい!これより殲滅作戦を開始する。
ポメ騎士団よ!神託は降った!
我等の剣はポメ様の為に!」
「ポメ様の為に!!」
「怪我しちゃダメなのです、怪我なく急いで終わらせるのです!」
「はっ!行くぞ!!」
コイヌスキーを先頭に立て籠もる教会へ攻撃を開始する。
「ま、まて!我々は降伏しないとは言っていない、ただ条件を・・・」
「黙れ!話し合いの時は過ぎた、あとは剣で語るが良い!」
「く、くそっ、扉を塞げ、中にいれ・・・」
「ポメワールド!
・・・時は止まる。
愚かな者共よ、素直にポメ様の慈悲を受け入れていれば生きる道もあったであろう。」
コイヌスキーは時を止め、扉を閉めようとしていた者達を斬り捨てる。
「そして、時は動き出す。」
コイヌスキーが指を鳴らすと止まっていた時が動き出し、扉を付近にいた者達は全員真っ二つに斬り裂かれていた。
「団長ばかりに手柄をたてさすな!
ポメ様が我等の活躍を期待しておられるのだ!」
この日、オルデン教会の最後の砦となっていた教会の聖地、オルン教会は跡形も無く消し去られる事になるのであった・・・
「なるほど、早く帰宅しないとダメだな。
じゃあ、こいつを落としてさっさと帰るか。」
ルーデルは出撃命令こそ出ていないものの、独断で反抗勢力の上空に足をのばしていた、そこには一時的に改宗したようにみせ体力を回復させたあと再びオルデン教を擁護すべく集まった団体があった。
「オルデン教会が腐敗したからオルデン様の怒りに触れたのだ、今こそ腐敗を正し、オルデン教会を生まれ変わらせるのだ!さすればオルデン様は我等をお救いくださる!
今は信じる時なのだ!」
自分達の主張を声高に叫び、長年オルデン教を信じていた者達を集めていた。
「ポチッと、じゃあな。」
ルーデルに情けは無かった威力偵察の名目でいつも通りの爆撃を行う。
この日、オルデン教に再び改宗した者達は天からの業火に焼かれて死んでしまうという伝承を残す事になるのであった・・・
「おとうさんの手料理?
それは早く帰らないとダメね。
水よ、浄化しなさい!」
ローザはさっと水を浄化し、帰宅しようとするのだが・・・
「ありがたや、ありがたや、女神様。」
「どうかこちらで迷える我等をお導きください。」
救われた住民達に囲まれ、身動きが取れなくなる、敵対しているなら蹴散らす事も考えるのだが、今此処にいるのはヨシノブ教に改宗し、純粋に感謝をしている人達である、笑顔を引きつらせながらも無下には出来ない、ローザは心で涙を流しながら説法を巻きで行うのだが・・・結局間に合う事は出来ないのであった。
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