第1323話 新たな世界は
「ヘルマン、この世界の主神がわかったわ、オルデンよ!この世界はオルデンが管理していた世界よ!」
「なんだと!なるほどアマテラス姉様が話を持ってきた訳だ、あの人も僕達にトドメを刺す事を望んでおられるのだろう。
そうとわかれば加減はいらない。
俺達の全力を投入する。
カルラ、ローラもオルデンの世界に向え!これはアマテラス姉様から僕達への試練だ!」
「マインズ王国はどうするの?」
「あの世界はもうある程度支配を得ている、よって暫し放置する、それよりオルデンの世界を奪うことが急務だ。」
「わかったわ、おかあさんを攫うような世界に手加減はいらないわ。」
子供達は全員怒っているのだ、母であるサリナを攫った世界に慈悲を施し悠長に信仰心を得るなどという生易しい方法を取る必要など無い、手っ取り早く奪い取る事を急務とする。
「わふぅ、コイヌスキーさん、大変なのです!
おかあさんを攫った人達を退治したいのです。」
事態を知ったポメは一早くコイヌスキーのところに直接出向き相談していた。
「ポメ様が退治する者こそ我等の敵、第五騎士団の誇りがある者は休暇を騎士団本部に叩きつけろ!」
「「「おう!!」」」
「誰か全員分の休暇届けを出してこい!」
一人の騎士が全力で駆け出して行く。
「第五騎士団・・・
ポメ騎士団全員、出陣可能であります!」
「わふぅ、みんなで退治の協力をしてくれるのです?」
「当然であります!
我等はポメ様の剣であり、盾であり、馬であります!
ポメ様の望まれる未来の為に何処なりへと突き進みましょう!」
「みんなありがとうなのです!
みんなで行けば怖くないのですよ♪」
「勿体無いお言葉・・・
全員出陣!向かうは誘拐犯の世界だ!」
コイヌスキー以下、第五騎士団はヨシノブの屋敷を通してルシィラへと辿り着く。
「おい、ポメ何をしてるんだ?」
「誘拐犯を退治に行くのです!」
「我等の剣はポメ様の為に!」
「行くのですよ〜」
ポメの言葉に全員が騎乗し、出発していく、向かうはこの世界の教会本部であった。
「まてって!ポメ早まるな!ってあいつ聞いてないな、ハンス第二戦車隊を率いてポメの護衛につけ!」
「ラジャ!!」
「俺はヘルマンに報告する、もしかすると大戦になるぞ!」
ロンメルは旧来の信仰心拡大の方針に従おうとしていたのだが、既にヘルマンの本部でも強硬作戦に変更していたのだった・・・
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