第1320話 新しい世界

「しかし、新しい世界ってどんなところなんだろう?」

「おとうさん、それなら情報を出しますね。」

ヘルマンは手元に置いてあったタブレットを操作したかと思えば、リビングにあるテレビに何処かの世界が映し出された。


だがそこに映る景色は夜のようではっきりと映っていない。

「ヘルマンこれは?」

「おとうさんが管理するようになった世界ですね。

どうやら太陽神がいない為に太陽が失われているみたいですね。

これはおとうさんが出向く必要があります。」

「たしかに太陽が無いと色々困る事になるね、よしすぐに行こうか。」

「わかりました、すぐに準備致します。」

ヘルマンはテキパキと動き、子供達も集まってくる。

「えーと、みんなどうしたの?」

「おとうさんを一人で向かわせる訳はありません、護衛とあとは信仰心を得る為に活動する者たちです。」

「信仰心を得るってどうやるの?」

「おとうさんの偉大さを感じれば自ずと信仰心は得れるでしょう。」

「まあ、無理はしないようにね。」

「大丈夫です。」

俺は感じ取った世界の座標に転移門を作成する。


「これで向こうに行けるって、シモ先に行かない!」

「うにゅ、シモが最初に安全確認するのよ!

危険が危なかったら、危険をナイナイする必要があるのよ。

ケンちゃん全力展開なのよ〜」

シモは俺やみんなが転移門に入る前に飛び込む。


「おとうさん大丈夫です、シモもちゃんと考えて行動してますから、向こう側の安全は確保されます。」

「大丈夫なのかな?」


「うにゅ、大丈夫なのよ!

危険な危ないはナイナイだったのよ。」

ものの数分でシモが帰って来る。

「大丈夫だったのかい?」

「大丈夫だったのよ、お腹をすかせたトカゲさんなんていなかったのよ。」

「シモが大丈夫と言っているんです、おとうさん向こうに行きましょう。」

「まあ、シモは強い子だからな。

よしみんな行こうか。」

俺は子供地達とともに新たな世界に行くのだが・・・


「暗いな・・・

しかも風も淀んでいるし。

まずは自分達の周りを確保しようか。」

俺は神威を発動して周囲を時分の支配下に置く、その上で基地を建設するのだった。


「ここを拠点として周囲に布教活動を行う。

ポメ、ローザの2名はマインズ王国での任務を離れ、この世界での作戦行動に移れ。」

「はいなのです。」

「わかったわ。」

「現地指揮官としてロンメルが全体的指揮を取る、ポメとローザはロンメルの言う事をよく聞くように。」

「わかった、二人ともよろしくな。」

ロンメル、ポメ、ローザは互いにハイタッチをしていた。

「えーと、ヘルマン話がトントンと進んでいるけど・・・」

「大丈夫です、ちゃんと部隊配置は検討してしています、おとうさんは空の太陽を復活させてください。」

実際太陽が無い訳では無い、光を放っていないが空には太陽らしい影があるのだ。


「まあ、俺よりヘルマンの方がちゃんと理解できてるからなぁ・・・

ヘルマン太陽を動かせば良いんだね。」

「はい、僕達じゃ出来ない事ですのでよろしくお願いします。」

「えーと、神威を込めて・・・

太陽よ、我に従いこの地に恵みの光を与えよ!」

俺は空にある太陽に神威を放ち、太陽を起動させようとする。


「えーと、所有者の更新?

俺の名前にして・・・

住所?アドレス?

えーと、これでいいのか?

再起動と・・・」

俺が神威を放つと色々な情報が頭に降りてきたので俺はガイダンスに従い、登録変更を行っていくのだった・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る