第1315話 気分転換に
平穏な日常、俺は友人達と釣りに来ていた・・・
「おい、ハーレムさん、いたいけな少女に手を出した感想はどうだ?」
「・・・」
「相手は十五歳って聞いたぞ、お前の倫理観はどうなっているんだ?」
「・・・」
「まったく、手を出すにしても年齢を考えろよ。」
「・・・リョウ、俺を見捨てておいて、その言い草はなんだ。」
「ふっ、俺はちゃんと逃げたさ。」
「お前こそ逃げるなよ!」
「俺はお前と違って倫理観があるんです〜」
「二人とも騒ぎすぎだ、魚が逃げるじゃないか!!」
「「ごめん。」」
俺とリョウは真面目に釣りをしていたヒロキに怒られる。
「しかしまあ結婚まで早かったな。」
「相手は魔族のお姫様だからな、ちゃんと話を通さないとクラルが大変になるだろ?」
「へいへい、お優しい事で。」
「茶化すなよ、これでもサリナに事情を説明する時は肝が冷えたんだからな。」
「サリナさんは側室肯定派だろ?」
「まあそうなんだけど、一夫一妻の感覚がある俺からすればドキドキもんなんだぞ。」
「今更だな、これで何人目だ?」
「サリナとファイ、フレデリカにルナにクラルの五人だな。」
「増えたなぁ〜」
「増やそうとしたわけじゃないんだけどな。
おっと、釣れた♪」
話している俺の竿に当たりがあり、イカを釣り上げる。
「お前はなぁ・・・よし!俺もヒット!」
リョウもイカを釣り上げていた。
「増えたものは仕方ないよ、サリナだけじゃなくて子供達も受け入れてるしね。
あとはみんなを幸せにする事かな。」
「そうだな、幸せにしてやれよ。」
「おう!」
「ハーレムども、綺麗事を言ってるがヨシノブは結婚早々、男達と釣りに来てるんだぞ、幸せにしてやるじゃなくて幸せにしてもらう側だろ。」
「ダイキうるさいぞ!
釣りにきたのはお前が誘ってきたからだろ!」
「そうだ、お前がエギングをしようって言ったんじゃないか。」
「それにのってくる妻帯者共が悪い。」
「俺は妻帯者じゃない!」
リョウは即座に否定する。
「うちは嫁さん達の理解が深いから大丈夫だ。
サリナも友人と遊んで気力を回復させることは大事だって認めてくれているからな。」
「「・・・」」
「おい、なんで無反応なんだよ。」
「だってな・・・」
「ああ、それって・・・」
「だから何だよ。」
「気力を回復させて、搾り取るって事じゃないか?」
「えっ?」
「ヨシノブ、充分に回復しろよ。」
「なるほど太陽の下で遊ぶ釣りはお前の気力回復には丁度いいもんな。
頑張れよ。」
「お前達に優しい言葉をかけられると怖いんだけど・・・」
「強く生きろよ。」
「ハーレムっていうのは大変なんだな。」
リョウとダイキの視線が優しさに満ちていた。
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