第1301話 訓練を・・・
「ここはいったい?」
俺とリョウは見慣れない、何も無い荒野へと転移させられる。
「お主達は戦闘経験が足りん、これより多種に渡る戦闘経験を積んでもらう。」
「戦闘経験も何もこの世界に生物がいないだろ?」
俺は神威を広げるがここは閉鎖された空間であり、生命反応は全く無かった。
「安心せい、すぐに用意してやる。」
アキラの言葉が終わるや否や、目の前にドラゴンゾンビが現れいきなりブレスを放ってくる。
「なっ!神威発動、八咫の鏡!」
俺は咄嗟に神威を使い防御術の一つ八咫の鏡を発動する、これは受けた攻撃をそのまま反射する術だ。
ドラゴンのブレスはそのまま反射し、直撃する。
「舞え雪華!桐谷流剣技、月華草」
リョウはドラゴンゾンビがブレスを喰らっている最中に愛刀雪華に闘気を込めて足を切断する一撃を放っていた。
「この地に清浄を、浄化!」
俺はドラゴンゾンビが動けない隙にドラゴンゾンビが倒れた場所ごとドラゴンゾンビを浄化する。
「アキラさん、いきなりなんですか?」
「じいちゃん説明ぐらいしろよ。」
「ふん、いらぬ事を言う前に次の対処をせい。」
振り返ると数多くの魔物が転移されてくる。
「まじか・・・」
「くそっ、じいちゃんまさか百人組手のつもりか?」
「百人組手?何を言っておる、百人程度で済むと思うな。
あとワシの攻撃も混ぜてやるからちゃんと対処するんじゃぞ。」
「「えっ?」」
「ほれ、いくぞ。
桐谷流剣技、桜」
アキラが無数の剣閃を飛ばしてくる。
「やべぇよ!リョウなんとかしろよ!」
「無理だって!それよりなんとかしないとやばい!」
俺とリョウはアキラの剣閃を躱しつつ、時には捌きながら、魔物を倒していく。
「こやつらやれば出来るのに、サボる事ばかり考えおって・・・
もう少し強めにやるか。」
アキラの剣閃の威力が増す。
「くっ、アキラさんは鬼だ!
おい、お孫さんなんとかしてこい!」
「なんとか出来るなら既にやってる!」
「やばいって、もう限界だって!」
「うるさい、お前こそ神様だろ!祈ってやるから悪魔を退治しろよ。」
「神様でも出来る事と出来ない事があるんだ!」
「大丈夫だ、骨は拾ってやる!」
「やかましぃ!最愛の孫を犠牲にすればいいんだよ。」
「残念でしたぁ〜俺は最愛の孫じゃないんだよぉ〜」
「あーウザいやつだ!正統後継者だろ!今すぐ跡を継いでこい。」
「人間には無理な事ぐらいわかるだろ!」
俺とリョウは隙を見ては互いに蹴りを入れたりしていた。
「まったくこやつらは・・・」
訓練を眺めるアキラは呆れるのであった・・・
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