第1296話 乙女の餌
「ねぇ見た?マックスがオットーを抱きしめて、部屋に連れ込んだわよ!」
「きっと二人は人目のつかない所で言えない事をするのだわ!」
「待って!パウルはどうするの!!」
話し合いに向かったマックス達を見たリミ達、乙女の会は盛り上がっていた。
「いいわね、もつれた三角関係・・・
創作意欲が湧くわ!」
この日、カエデの手によってオットー☓マックス本が完成する。
そうとは知らない二人はマックスの質問にオットーが答えていた。
「つまり神に売る為にグッズを作ったと!」
「まあ、外交戦略も兼ねているんだ、メインはおかあさんだけど、女神になった子の分もグッズ化する事になったんだ。
そこにはカルラも含まれているって話なんだ。」
「そのグッズを見ることは出来ないのか?」
「一応発売前だし、現物は見せれないけど一覧表は公開しているから見てみる?」
「当然だ!!見せてくれ!!」
部屋に置いてあったPCを使いグッズの一覧表を画面に表示する、そこにはカルラがアイドル衣装を身に纏ったブロマイド、ポスター、2Dにデフォルメされたカルラの缶バッジ、アクリルスタンド、キーホルダーなど様々な物が表示されていたのだが・・・
しかし、その中でマックスにわからない物が表示されていた。
「オットーくん、このリンゴのマークはなんだい?」
「ああ、これね、カルラのファンに向けたマーク何だよ、カルラのファンならこのリンゴマークを身につけるみたいな感じにしようということになっているんだ。」
「何故リンゴなんだ?」
「カルラのチカラが豊穣に関わることだから、最初は稲穂にしようと案が出てたんだけど、カルラが稲穂は可愛くないからリンゴが良いって言って決まったんだ。」
「カルラさんはリンゴが好きなのか?」
「たぶん好きなんだと思う、おとうさんがよく食べているから、その影響かも?」
「なるほど、リンゴのマークか・・・」
「他にもリンゴのマークを付けた日用品も今後リリースされる予定だけど、まだデザインを作っている所だね。」
「オットーくん!これを購入する事は出来ないのか!」
「どうなんだろう?販売については俺は関与してないから、ヘルマンに聞いた方が良いかも。」
「よし、ヘルマンくんの所に向うぞ。」
「待てって!ヘルマンも忙しいから!」
「少し話すだけだ。」
マックスを行かせまいとオットーはマックスにしがみつくのだが、マックスは意に返さずヘルマンの執務室に向かう。
その姿を見て乙女の会が盛り上がったのは言うまでもなかった・・・
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