第451話 状況確認

無事に回復したあと、倒れている間の事をショウやオットーから聞く、ちなみにシモからも聞いてはいたのだが・・・

「うにゅ、おとうさんから血がドバっと出て、ふさがらなくなて、変なおじさんのおテテも落ちて、それでね、ルクス兄のルクス兄の相手が危険で危ないのよ!」

身振り手振りで伝えようとしてはくれたのだか、シモ自身まだ落ち着いておらず、要領を得ない為に参考にならなかった、仕方ないのでショウとオットーか説明している間は膝の上において頭を撫でることにしていた。


「つまり、住人の方達は今も船にいて、暴れた人は捕縛されている状態なんだね。」

「そういうことになりますね。」

「誰かシリアさんを屋敷に呼んでもらえるかな?あと住人の方達に美味しい物でも食べさせて上げて、暴れた人はルーズさんに引き渡して向こうで裁いてもらう事にするので始末しないように。」

「わかりました。すぐに手配します。」

オットーは指示を受けてすぐに動き出す。


「ショウくん、色々ありがとう。俺が助かったのもショウくんがみんなを纏めてくれたおかげだよ。」

「いえ、僕なんて、慌てて何も出来ていません。」

「君はよくやってくれたよ、きっと俺がいても対応に苦慮して上手くやれたかはわからない。

もっと自分を誇っていいよ。」

「ヨシノブさん・・・おれ、おれ・・・」

ショウは重圧から開放されたおかげか涙が溢れてきた。

「ありがとうショウくん、君はよくやったよ。」

ショウはシモの横で俺にしがみつき泣き出したのだった。


「うにゅ?ショウ兄が泣いてるのよ。」

「シモ、男の子でも涙を流す時はあるんだよ、こんな時は包み込んであげれるような人になりなさい。」

「にゅ、ショウ兄は偉いのよ、シモなんて何をしたらいいか、わからなかったのよ。

偉い人なのよ。」

シモはショウの頭を撫でるが次第に泣いているショウに感化されたのか何故か俺にしがみつき泣き出したのだった。

俺は二人が泣き終わるまでじっと二人を見守っていた。


二人が落ち着く頃にシリアが屋敷にやってくる。

俺は泣きつかれたショウをミキに預けて、応接室に向かう。

血を流しすぎた為か身体に力が入らず立ち上がった時にふらついた為に子供達が慌てて車椅子を持ってきて、それに乗せられての移動になったが・・・


「シリアさん、お騒がせしました。

予定にはありませんでしたが、ようこそ私達の屋敷に。

客として歓迎いたします。」

「ヨシノブさん、まずは回復おめでとうございます。

ですが、私の領民達にもっといい待遇をしていただけませんか?」

「ええ、シリアさんをお招きするのと同時に美味しい物を出すように指示を出しました。

今晩は皆さんに楽しんでもらえるようにしますよ。」

「それならいいのですが・・・それで私達はこれからどうなるのでしょうか?」

シリアは不安そうな表情でたずねてきた・・・


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