異世界に飛ばされて！

第179話 子供会緊急招集？

「大変なのよ！緊急事態なのよ！」

シモが子供会を緊急招集する。

「どうしたんだシモ？」

「おとうさんにまた群がるアリがいるのよ。」

シモが必死に訴えるが・・・

「おとうさん、モテるよね。」

「まあ、おかあさんの有利は変わんないし良いんじゃない？」

「そうだよな、子供が増えるだけだしな。」

パウル、オットー、ハンス達、男の子組に今回は緊張感はなかった。

既にサリナとヨシノブは結ばれている。

妾が増える事に男の子組は抵抗がなかった。

「シャーラップなのよ！

これだからモテない男はダメなのよ。」

「なっ！モテない訳じゃないし！俺達別に女に興味ないだけだし！」

「ふぅ～ならBL三人組は黙るのよ。」

「おい、BLってなんだよ！なんか不穏な単語だぞ！」

「知らなくていいのよ、既にパウルとオットーは書籍化されたのよ。

次はパウルとハンスが配布予定なのよ。」

「シモちゃんそれは秘密だよ！」

リミがシモの口を押さえる。

「言いすぎたのよ、忘れてほしいのよ。」

「まてまて、書籍化ってなんだよ！」

「忘れれる訳ないだろ、何の話だよ！」

「気にしなくていいのよ、二人が掛け算になっただけなのよ。」

「シモちゃん！」

リミの制止にシモは口を押さえる。

「しまったのよ！

でも、そんなのどうでもいいのよ、おとうさんの寝床の警備を厚くする必要があるのよ。」

「警備を厚くするのはいい・・・

だけど、掛け算ってなんだよ！」

「パウルが前なのよ。」

「前ってなんなんだよ！」

「シモちゃん、だから言っちゃダメなの！」

リミがシモをたしなめる。

シモはシュンとする。

「誘導尋問されたのよ。パウルは卑怯なのよ。」

「シモちゃんがばらしてるだけだからね、パウルくんも気にしないで、オットーくんと仲良くしてね。」

リミは生暖かい笑顔を二人に向ける。

「リミ、なんなんだよ？教えてくれよ、嫌な予感がするんだ。」

「それは女の子の秘密なの、聞いちゃダメよ。

今日の会議はここまでね。

シモちゃんは後でお話があるからね。」

「失敗したのよ・・・」

リミはパウルの質問を誤魔化し、シモを押さえながら、会議を終了させた。

本日の緊急招集でわかったのは、ヨシノブの寝床の警備と、パウル×オットーの掛け算の存在だった・・・