第51話 ワイバーン襲来
タケフミがローラン王国に向かってから暫くしたある日、空に黒い影が見えた。
「なんだあれ?」
俺がよく見ようとすると、警報が鳴り出した。
俺は慌てて、艦橋に向かい、レーダーを確認すると3つの反応がある。
双眼鏡で確認すると、西洋のドラゴンの姿が見える。
「サリナさん!あれは何かわかりますか?」
「あれは・・・ワイバーンです。すぐに迎撃準備を!」
俺は艦内に放送を流す。
「現在ワイバーン接近中、各自部屋に入ってください!」
甲板に出ていた者を部屋に入るよう促す。
「港にいると的になりかねない、海にでるぞ。」
俺は急ぎ出港する。
そして、進路をあえてワイバーンの方に向けた。
「さて、SeaRAMと20㎜機関砲でやれるかな?」
射程内に入ったワイバーンに近距離ミサイル、SeaRAMを発射する。
狙い通り、一匹に命中する。
ワイバーンはバラバラになって海に落ちていった。
「威力高いなぁ・・・って、やば、近づけ過ぎた。いけ機関砲!」
ワイバーンは一気に間合いを詰めてきた。
ミサイルの威力に驚いていた俺はワイバーンの動きに反応が遅れ、近づけてしまっていた。
しかし、向かって来ていたワイバーンは機関砲で羽と体を穴だらけにされて海に落ちた。
「あれ?思ったより、弱くね?」
俺は兵器の威力に驚いていた。
時は少し戻り、
町ではワイバーンの接近に大混乱を起こしていた。
「ワイバーンが来るぞ、みんな家に入れ!」
ワイバーンは空を飛んでいるため退治が難しい。矢をいかけても、ワイバーンを傷つける事は難しく。
降りてきた瞬間に斬り倒す事が出来る剣豪か、遠距離で打ち落とす事が出来る優秀な魔導師が必要である。
そのような事が出来るものはほんの一握りであり、
ほとんどの者が家の中に隠れ、通りすぎるのを待つだけであった。
「おい、病院船が離れて行くぞ。」
「待て、ワイバーンに向かって行ってる!」
「戻れ!戻れ!」
ヨシノブが呼び出した船は病院船と呼ばれ町の人に親しまれていた。
その船がワイバーンの被害にあってはと心配していたのだが・・・
船から放たれた何かが爆発して、ワイバーンが1体消えた、その後、船に襲いかかるワイバーンがなす術もなく海に落下していく姿を多くの者が見るのであった。
船が桟橋に戻ると多くの人が港に集まって来る。
人類の脅威であったワイバーンをいとも簡単に倒した船を見て・・・
「神の船だ。」
「我等の守護神様。」
多くの人が船を拝み出していた。
「・・・なにこれ?」
船を港に停泊させて、外を見た俺は驚くばかりであった。
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