第3話 ササシュ祭

-実の月、火の週、朱の日-


 旅立ちに良き日を占った結果にヒスイは一瞬耳を疑った。

 一刻も早く旅立ちたいと願うヒスイには、その日はあまりにも遠かった。

 今日は陽の月、土の週……更に言うと紅の日である。旅立ちの日まではゆうに二十日はあるではないか。

 しかも月末に「ササシュ祭」という祭りが行われるとあって、街中その準備に追われている。旅支度をするにしても誰も相手にしてくれないのだ。

 柴に旅支度について聞きたいと思っても、


「それは先のことだろ?今はササシュ、ササシュだ!」


 と、つれない。旅があと二十日で始まってしまうとは思っていないかのように耳をかしてくれないし、蒼河に至っては、


「ヒスイの歓迎会も兼ねているのだから、ヒスイも準備をしないと……」


 と言って祭りの衣裳合わせに引っ張っていく始末。

 デクトからの旅の疲れも手伝って、三日も経った頃にはヒスイはすでにヘトヘトになっていた。

 旅立ちまでの二十日という時間は、疲れを癒すには丁度良かったのかもしれないと、少し感謝さえしてしまう程度には疲れが出ていた。

 丈夫で元気が取り柄のヒスイがへとへとになるほどに、街は活気づいているのだ。

 ふらふらと喧騒を避け、街はずれの川のほとりでヒスイは腰を下ろした。


ここに来て早4日……。


 目覚めた日は色々なことがありすぎてとても長く感じたものだが、この騒ぎの中に身を置くと、一日一日がアッという間である。それだけに旅立つ日に向けてしっかりと準備をしておきたいのだが、それも月末に行われるササシュ祭が終わってからでないと無理かと諦め、深くため息をつく。

 少し来る時期を考えれば良かったと後悔しつつも、それを知る術など自分にはなかったのだと考え直し、またため息をつく。

 …ため息が出る理由はそれだけではない。

 今のこのぬるま湯につかったような、いつまでもここから出たくないと思わせる温かい人のぬくもりにふれていることが、ヒスイにとっては少し苦痛だった。

 大昔の辛い過去を思い出させるのだ。

 そうならないために何十年も自分を辛い状況に追い込み、必死になって生きてきた。

 なのに今、周りの人(正確には人ではないのだが)に守られ、温かく迎えられると自分がとても弱い人間のように思えてくるのだ。

 強く生きてきた今までの事が否定されたようで、なさけなくなって苦笑いと共にため息が出る。これから先、どんなことが起こるか分からないのに、つい甘えてしまう自分が許せなかった。


 近くに転がっていた小石を握り、川に投げてみる。


「ちゃぽん」


 小石は小さな音を立てて川底に消えた。

 石の残した波紋はやがてゆっくりと流れる水にかき消されていく。

 その様子をぼんやりと見ていると、突然どこからか


「ヒスイ!」


 と声が掛かった。驚いて辺りを見回すが、誰もいない。

 もう一度見回すと、上空から蒼河が白く美しい羽根を羽ばたかせ、ヒスイの方へ降りてくるのが見えた。


「蒼河さん!? もう、驚かせないでください!」


 自然と敬語になる。蒼河の家にやっかいになっているのもあるが、ヒスイは蒼河が少し苦手だった。

 いつも感じる包み込むような優しさに甘えてしまうからだ。

 その上蒼河は相当な……いわゆる「オトコマエ」なのだ。

 容姿もさることながら性格も真面目で物腰も優雅である。極めつけは族長の息子ということもあり、その血には相当な力があり、街の…特に若い娘に絶大な人気があった。

 この街で過ごしている間中、ヒスイは街中の娘の嫉妬の視線を浴びなくてはいけなかった。

 そういう複雑な事情もあってなるべく近づかないようにしてはいるのだが、蒼河は責任感もあるのだろうがヒスイのことが心配で仕方がないらしく、ヒスイの姿を見かけると必ず声をかけてくるのだった。


「どうしたの? こんな街はずれで……」


 蒼河は地上に降り、羽根をたたみながらヒスイに近づいた。

 両手には祭に使うのであろう、黄金色に光る実がいっぱいに入ったかごを抱えている。


「街が祭の準備で忙しいみたいで、私何もお手伝い出来ないし……せめて邪魔にならないようにと思って。蒼河さんは?」


「ああ、『ココの実』を摘みにね。この実はこの奥の山を越えたところにしか自生していないんだ。

 だから羽根のある私がひとっ飛び!ってね。ひとつどう?」


 蒼河はそういうと、今採ってきたばかりの瑞々しい果実をヒスイに差し出し、自分もひとつ、とかごから実を取り出すとヒスイの隣に腰を下ろし、ひょいと口に放り込む。


「ん~、すっぱい!けど、あとから染み出してくる果汁の甘味がたまらないんだよな!」


 蒼河のそんな行動に、一瞬ヒスイは目を疑った。

 ヒスイの知っている蒼河は、そんな行儀の悪い事はしないし、そんな言葉使いもしないハズである。

 驚いた顔をしたヒスイを見て蒼河は吹き出す。


「意外…って顔をしてるよ? 私だって少しくらい息を抜くことくらいあるさ。

 人の目があるところではこんなことは出来ないけどね。父上に叱られる」


 いつも大人の雰囲気を漂わせる蒼河が、かわいらしい少年のように見え、ヒスイにも自然と笑顔がこぼれる。


「じゃあ、いつもは気を張ってばかりなんですか?」


 ヒスイもココの実を口に入れ、そのすっぱさと甘さがかもし出す不思議な味を楽しむ。


「そういうわけではないんだけどね……あれも地。

 説明するのが難しいんだけど、年齢や立場の近い者にはこういう話し方になるかな? 例えば柴とかね」


「そうなんですか? でも柴さんとはいいコンビですよね。楽しそうですし」


「そう……かなあ。うん、そうかも知れない。

 柴も皇牙族の族長の息子で、難しい立場にいるんだよ。アイツの場合、姉上がいるから一人息子の私よりも気楽でいるけどね。年下ではあるけど気の許せる親友だよ」


「そう、なんですか。いいですね、親友って……」


 ヒスイは純粋に心を許せる友達がいるという蒼河を羨ましく思い、そしてやはり自分の孤独を再認識させられ、またため息をついた。

 近くにあった小石をまた川へ投げる。


「ヒスイ……? どうしたの? 何かあった?」


 急に表情の変わったヒスイをのぞき込むように、蒼河が聞く。

 黙ったままヒスイはまた波紋の消えた川にむかって小石を投げ、重い口を開く。


「蒼河さん、今投げた小石って私に似ていると思いませんか?

 自分の存在を水面に知らせた後は、ただ冷たい川底で自分がかつて波紋を立てたということを周りから忘れ去られ、水に流されて長い時をかけてすり減って消えていく。

 ……私も昔は一生懸命自分の存在を周りに刻んできた……けれどそれは無駄。

 私はそんなことをしても結局はその場に留まれず、いろんな場所にただ流れて行くだけで、そのうち人の記憶からは忘れ去られて行くんです」


 今までも、そんな風に思ったことは何度でもあった。

 しかし、こんなことを他人に話した事などなかった。その事実に気付き、ヒスイは驚いた。自分の孤独を、誰かに話してしまったら感情に流されて負けてしまうと思っていたから。

 なのに蒼河には自分からペラペラと聞かれてもいないことを話している。こんな短い時間でここまで自分の心が開いていることなどあっただろうか。

 今までなら、知らず知らずのうちに自分から壁をつくり人を受け入れずにいたはずである。異種族だからか、長い時間を生きる種族だからか。ひょっとしたら心を許してしまっている自分が怖くて、蒼河を避けていたのかもしれない。

 素直な、弱い自分を避けていたのかも……。

 黙って考え込むヒスイの姿を見て、蒼河は少し考えて話しかける。


「ヒスイの…辛かったことを私はわかってあげることは出来ないだろうし、これからも多分わかってはあげられないと思う。分かろうと努力はできたとしても……。

 そういう辛さは味わった本人にしか分からないと思うし、ぬくぬくと幸せを味わって育った私が、簡単に優しい言葉をかけても説得力がないと思うから……。

 上手く言えないけど、ヒスイにはそういう辛さを知っているからこそある強さと優しさを感じる。

 きっと周りの人間達だってそういう人柄は感じたんじゃないかな。自分の存在というのは自分自身では決して計れるものではないと思うよ」


 そういうと近くの小石を小川へ投げ込む。小石はヒスイがやったのと同じように小さく音を立て、波紋を残して沈んでいった。


「見てごらん、今の小石の残した波紋を。

 確かに私達意外、あの小石がかつて波を立てたことを知らない。けれど、見ていた私とヒスイは確かに小石がたてた波紋を見て、知っている。

 それでいいと思わないか? 沢山の人でなくてもいい、少しの人が見ていてくれて、記憶の片隅にでも残っていられるなら、それで」


 蒼河のそんな言葉をヒスイは不思議な気持ちで聞いていた。

 胸のもやもやが晴れていくような、あたたかい言葉に気付かず涙がこぼれてくる。ぬぐってもぬぐっても、次々と涙は溢れてくる。涙など、いつ頃から流していないだろうと思いながら、ヒスイは膝をかかえ静かに泣いた。

 そんなヒスイを気遣ってか、蒼河は何も言わずただ流れてゆく小川を眺めていた。

 しばらくして、ヒスイは泣いた影響か少しうわずった声でつぶやくように話し始めた。


「私、誰かに自分の存在を認めて欲しかった。こんな私でも生きている意味があるのだと、誰かに言って欲しかった。

 自分はどうして生きているのか、そればかり考えていたから」


 まるで自分に言い聞かせるようにそこまで言うと、まだ潤んだ瞳のまま顔を上げ蒼河の方を向き、過去を振り切るように話し始めた。


「蒼河さん、私少しだけ自分に自信が持てたような気がします。

 身体が治る方法も見つかるかも知れないのに、こんなくよくよしてるなんて私らしくないですよね、取り柄は元気なことだけの私だもの!」


 そう言って立ち上がりのびをすると、傾き始めた陽がオレンジに染めはじめた空を仰いだ。


「蒼河さん、ありがとう。話を聞いてくれて。何だか凄くスッキリしました」


 お礼を言うと、蒼河はちょっと照れくさそうに笑みを浮かべ立ち上がり、ココの実の入った籠を抱えた。


「元気になって、良かった! ヒスイの思い詰めたような所は気になってたし、話ができて私も良かったと思う。話してくれてありがとう。

 これからも、少しずつで良いから話せる時期が来たらまた色々と話して聞かせてくれる?

 少しでも力になりたいと思っているから……」


「はい、ありがとうございます」


 蒼河はとても優しい人なのだと、もう一度実感しながらヒスイは答えた。

 そんなヒスイの姿を優しく見ながら、蒼河はひと言付け足した。


「私に丁寧な言葉を使うのはやめて良いよ。何だかくすぐったい気分になる。

 ヒスイは、もう私の……私達の街の一員なんだから」


 『街の一員』それは本当に街の人たちの中に受け入れられているという証の言葉。

 うれしくて、ヒスイは思わず「はい!蒼河さん!」と大きく返事をした。それを聞いて蒼河は満足そうに笑い、最後にもうひと言つけ足す。


「私のことは『蒼河』と呼んでくれて構わないよ。『さん』をつけられると何だかちょっと、照れる」


 先に戻るよ、と言いながら蒼河は籠を抱え、夕暮れの空にその白い翼を広げ飛び立っていった。ヒスイはそんな蒼河の姿を見送ってから、徐々に紅く美しく染まっていく空を眺め、今まで重く沈んでいた心がだんだん軽くなってくる、不思議な感覚を味わっていた。


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 次の日から、ヒスイは少しずつであるが「ササシュ祭」の手伝いをするようになった。

 積極的に自分から集団の中で「行事」を手伝うなんて、今まで一度だってしたことがない。隠れなくても良い環境と人の輪の中で自然と笑顔がこぼれる。

 あちこちパタパタと走り回り、街の人々も一生懸命手伝っているヒスイを見て、


「ヒスイちゃん、あとでこっちも手伝ってくれるかい?」


「あそこのばあさんの酒は格別なんだ、あとで覗いてごらん」


「あとで人間界での祭りの話を聞かせてよ」


 などと、気軽に声をかける。そんな人々の何気ない行動が昨日の蒼河の言葉が嘘ではないことを証明していた。

「街の一員」

 少し照れくさくてくすぐったい。自然に笑顔があふれる。

 昼を過ぎると、すでにヒスイの周りには人が溢れていた。恐れずハッキリ物を言う度胸と、てきぱきと仕事をこなすその要領の良さが気に入られたのだろう。

 日が傾きかけた頃、一日様子を見ていた柴が声をかけてきた。


「どうだ?凄く楽しんでるようだけど、街にはなじめたか?」


「うん、みんな優しくしてくれるし。それにこのお祭りが終わるまでは旅のことを話したくても、誰かさんは相手にしてくれないし。私も楽しんじゃおうって思って!」


 意地悪そうに笑いながらヒスイは答える。

 柴は、感情を隠さずストレートにぶつけてくるタイプで、話しやすい。まだまだ少年、といった感じが抜けないところがヒスイの警戒心を解いてしまうのだ。

 柴は、兄のような弟のような……そんな親しみやすい何かを生まれつき持っているのだろうとヒスイは思った。


「誰かさんって、俺の事かよ? 相変わらず俺にはキビシイのな!」


 案の定、柴はヒスイの意地悪な返事に口をとがらせた。そんな予測通りの答えに、ヒスイは思わず笑ってしまう。


「ふふ、ごめんなさい。だって柴ってば、からかうと面白いんだもん。いつも私にイジワルしてくるお返し!」


「えー、俺はお前にイジワルなんてしてねーだろ? ササシュ祭は収穫祭なんだぞ?

 気合い入れて準備しなきゃ、来年豊穣がやってこねえじゃん。

 別にお前を無視してたとか、そういうんじゃねーぞ?」


 柴は、ちょっと悪かったなと思っているのか、申し訳なさそうに鼻の頭をかいている。


「べつに無視されてるなんて思ってないよ。柴は見るからにお祭り大好きそうだもん!

 私も、悪かったなあって思って。自分の事しか考えてなかったかなって」


 笑顔で返してくるヒスイを見て、柴は目を疑った。

 ヒスイの顔には、昨日まで確かに深く悲しい影のようなものが差していたように思えたのだが、今日のヒスイにはそれがまるで感じられない。

 生き生きとして、光に満ちた笑顔を浮かべている。人は、一日でこうも変われるものなのだろうか。


「何か、お前変わったな! 昨日までは人と関わることを拒絶してたようだったけど……。

 何かふっきれた感じがするぜ」


「そう? そうかも知れない。街の人はホントにいい人ばかりだし、こんな私でも態度を変えず受け入れてくれるし。私は今まで、人と関わる事に臆病だったのよね。

 人に嫌われたくないから、自分から人を避けてた。関わりを持たなければ嫌われることもないって思ってたから……」


 ヒスイはまぶしそうに沈みかけた太陽を見つめた。


「でも、それは違うってわかった。受け入れてくれる環境があるのに、自分から逃げてたんじゃ結局辛い思いをするのは私だもんね。街のみんな……柴も蒼河も、私の事に一生懸命になってくれているのに、当事者の私がみんなを受け入れなくちゃ何も始まらないって気付いたんだ」


 そうでしょ?と振り返り、笑顔で柴に同意を求めてくる。そんなヒスイを見るのは始めてで、柴はちょっと圧倒され動揺しつつも返事をする。


「そうだな、まあ何にせよアレだ。ヒスイが元気になってみんな喜んでるんだ。

 みんなとなじめて良かったな。初めは俺、お前が助けて欲しくなんてなかったって思ってるように見えてさ、見るたびにイライラしてたけど……何か今のお前は大丈夫だもんな」


「それって、昨日までの私を見るたびにイライラしてたってこと?

 ひょっとして、柴は私のこと、避けてたでしょ? だから相手にしてくれなかったんだ~!?」


 カマをかければ引っかかるのが柴である。腹を立てた訳ではないが、ちょっとムッとしたのも事実である。そう言うとき、ヒスイは意地悪な質問をしたくなってしまうのだ。


「ええ!? あ、うー……確かに避けてた・・・かもな。それはゴメン、謝るよ。

 俺も器用なほうじゃ無いからさ、蒼河みたいに自然に優しくするのって苦手で……慣れてないからさ。

 上手く言えねーけど、今のお前の方が凄くいい顔してると思うぜ!」


 素直に謝ると、柴は少し照れくさそうに笑った。

 どうやら柴は、自分がずっとヒスイに対して持っていた偏見を謝罪したかったようだ。

 ヒスイが自分から心を閉ざしていることは解っていても、それを上手くアドバイス出来ずただ苛立っていただけの自分を省みて、何もしなかった自分も悪かったと思ったようだ。

 こういうときは、思っていたことを相手にぶつければ、スッキリした関係を築けることを柴は本能で知っていた。


「ありがとう! 忘れかけてたけど、今は本当の私を取り戻した気分。

 人と関わるのは凄く楽しいってこと、ちょっとしたひとことが嬉しいってこと、改めて思い出したの。

 不思議と人のために何かしてあげたいという気持ちがどんどんと涌いてくるみたい。これもみんなのおかげだね!」


 そういうとヒスイはとびっきりの笑顔をうかべ、仕事に戻っていった。

 そんなヒスイを見送りながら、柴は少しだけ頬が熱くなるのを感じていた。


 それからの数日はアッという間だった。声がかかるのが嬉しくて、どこにでも顔を出していたせいかそれなりに忙しく、ヒスイは毎日あちこち走り回っていた。

 ササシュ祭の当日も、蒼河に引っ張っていかれ衣装を手渡されるまでヒスイは当日が来たことに気付かなかったほどだ。

 祭はやぐらを囲み、皆でワイワイと収穫を祝い、歌い、踊り、そして最後に神に祈りを捧げるというものだった。ヒスイも皆と同じように、沢山歌い、踊った。

 ヒスイは祭の一番の見せ物が終わると、疲れもあって眠ってしまった。

 楽しい時間というのは本当に瞬く間である。


 空には満天の星が輝き、来年の豊作を約束しているかのようだった。

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