第3話 監獄行き
生贄決定の知らせを聞いた私は、絶望した。
ユフィやマカ。姉達はみな、未来があるのに。
私だけ、その未来に生きる事を望まれていないのだから。
だから、私は自暴自棄になった。
竜に殺されるくらいなら、今までできなかった事をやってやろう、と。
だから毎日、お城を脱走しては遊び歩き、無駄遣いをした。
その時間は、確かに楽しくはあった。けれど、心はむなしくなるだけだった。
そんな風に将来に絶望していた私は、護衛の目を盗んで罪を犯していた。
国の誇りである竜の銅像を壊したのだ。
それは、許されざない行為だった。
竜のご機嫌を常に取り続けていた国は、その行いを放っておく事は出来ない。
竜に反抗的なもの生贄にする事は、竜に失礼。
という事で、私は決して出る事のできない監獄へ送られる事になった。
生贄になるのは逃れる事ができたが、監獄行きはそれよりもきつい罰だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます