第6話

第2話 ひとりぼっちの巫女さん2

第2話


山奥の村の社にあどけない少女の巫女さんと、その妹巫女を護る姉巫女さんがいた。彼女等は「お天道様に恥ずかしくない」生活を行っていたらヒトには知られないキツネの髪と耳を二つ頭に生やしていた。父母が異類婚だったので、神様から隠してもらっていたキツネの髪と耳を見せることになっても構わないから、妹巫女をくださいと願った姉巫女の願いを叶えたからだ。

殆どヒトのいない山村で、あどけない妹巫女はキツネの髪と耳がバレない様に、毎日毎日願った。

落ち着いた姉巫女と違い妹巫女は「どーしようどーしよう」と毎日十回は言っていた。ある時見かねて姉巫女が妹巫女にきちんと話した。「お天道様に恥ずかしくない生活を行っていたらヒトには知られないキツネ髪と耳だ」という事を。姉巫女が世話をしているので、大丈夫だと彼女は言った。安心した妹巫女の目は姉巫女から貰った青い色をしていた。代わりに姉巫女の目の色は赤い色をしていた。




了19.10.02.家鴨乃尾羽

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