第7話
第3話 ひとりぼっちの巫女さん3
第3話
ある山奥の村に小さな社があった。其処ではキツネ髪と耳をヒトには隠す二人の巫女さんが神様を祀っていた。「お天道様に恥ずかしくない生活を行っていたらヒトには知られないキツネ髪と耳」をヒトに知られるのを怯えていた妹巫女はもういない。姉巫女さんと一緒に大切に神様を祀っていた。青い袴と目の妹巫女。赤い袴と目の姉巫女。可愛らしい二人の巫女さんは有名になり、辺境地にミーハーな参拝客がくるぐらいだ。庶務を全て行う妹巫女と違い姉巫女は舞いを舞ったり、祝詞を唱えたりする。そんな神秘的な姉巫女を妹巫女は崇拝していた。
「お天道様に恥ずかしくない生活を行っていたら」むにゃむにゃと疲れて居眠りをした妹巫女を姉巫女は「くすり」と笑いながら、可愛らしいと、想うのであった。
そんな二人の巫女さん達はヒトには黒髪でキツネ耳なんてない様に、見える。
夢から覚める妹巫女の「全てはお天道様の為の夢」という選択肢を残して、この物語は終わる。
キツネ髪と耳を隠す二人の巫女さんの物語。
了
あとがき
ひとりぼっちの巫女さん1~3書き終えました。これで公開できる。気に入った公式のイラストで何か連作が出来ないか悩み、読み切りは書き終えたので、今度は連載をと思い三話を書き上げました。楽しかったけど疲れた(*≧ω≦)
それでは三話最後までお読みいただける幸せを願って。
19.10.02.家鴨乃尾羽
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