第3話

第3話 はじめての体験

男女交際の「いろは」

「じゃあ聞くが、彼とは付き合い始めて一年になるんだね」保健室の主(あるじ)は冷たく聞く。「一年付き合ったご褒美が欲しい」とねだられました。少女は、赤く吃りながら保健医の質問に一生懸命に答える。

「避妊をしたからって和合を行って良いルールはないんだよ」保健医はどもる少女にあわせ、口調を和らげる。だけど、内容は辛辣。「発育途上の体に妊娠はまだまだ危険だし」「堕胎のリスクは女性に成長してからも流産や不妊症に繋がるんだよ」男子には何もデメリットが無いから労ってくれない。と、保健医は厳しい。でも全部本当の話だ。「ごめんなさい」と少女はか細く笑った。その笑顔は涙ぐんでいた。「で、妊娠したか調べて欲しいって」そら女子高生が妊娠検査キッドに慣れているというのは悲しいから、良いのだが。先生は「待ってな」と言って「妊娠検査キッド」を薬局に買いに行った。その時、彼女の彼氏が保健室のドアを開けた。「何であんな誤解されること言うんだよ」と、彼女の頭を撫でながら「こんなに大切にしてるのに」と彼は呟いた。

「先生には悪いけれど『想像妊娠』の可能性をしらべたかったから」と彼女は涙ぐむ。「どうして口づけだけでそんなに成っちゃうかな?」彼氏は彼女の両手を自分の両手で包んだ。「だってキスだけで、こんなにどきどきするし、キスの次の段階のストレスもこんなにためてるし」と彼女は悪びれもなく彼氏に言った。「想像妊娠はストレスから成る事も多い」って。




あとがき

19.10.02.開始完了日です。

イラストに釣られての第三段です。上手くラブコメになっているかな?

公式イラスト見てたら、同じイラストレーターが描いてるのは最高三枚なので「イラストに忠実シリーズ」はおしまいか。ネタ無いけど、少し寂しいです。



19.10.02.家鴨乃尾羽

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