勇者と英雄と
黒猫
第1話 2人の英雄
物語には勇者と魔王が存在し、勇者は魔王を倒したのち英雄と称えられて英雄と呼ばれる。
必ずしも勇者が魔王を倒せるとも限らないが…
「よくぞ魔王を倒してくれたアクネ、ネル」
「「ありがたきお言葉」」
俺たち2人は王の前に片膝をつく。
「そなたらには生涯遊んで暮らせるほどの金貨を渡そう。それでなんだが」
王は何かを提案するようだ
「今回のそなたらの功績を勇者のものとさせてもらいたい」
王の意図はわかる。
どこぞの2人よりも勇者が倒したとあったほうが民にはよいのだろう。
勇者があんなのでなければ功績にしてもよかったのだが、あいにく性格はごみ屑だ。
「勇者と言っても、魔王と一度も戦わず、しまいには魔王側につこうとしていましたがねあの屑」
「そこも重々承知している。だが民が安心して暮らすには仕方がないことなのだ」
別に俺たちは功績が欲しくて戦っていたのではない。ただ安心して生活をするためにやったことだ。
「まあ、しっかりと金がもらえるのであればいいでしょう」
「災厄の事態が起こった場合ここに連絡をしてください。その他はそちらで対処をしていただきたい」
「重々承知している。英雄をあまり困らせることはしたくない」
俺たちは金を受け取り隠居生活を始めるのであった
勇者と英雄と 黒猫 @Yazakai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。勇者と英雄との最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます