助ける方法

 棚の奥に隠された封筒を開ける。


 その中に入っていたのは、妹の資料の家になかったページだった。


 家から持ってきた資料と照らし合わせて読む。


 隠れていたページに書いてあったのは、妹の治療に施した方法など・


 妹は今もまだ治療ができないウィルスにかかり、幼いころから体の中にあると診断されている。


 そんなウィルスを治療する方法が何にもかかわらず、親は治療を始めた。


 具体的な治療法が何か確認した。


 そこに書いてあったのは驚くのものだった。


「儀式?」

 アフリカから古くから知られている治療を試したらしい。


 親はたまに海外旅行に定期的に言っていた。


 医者の会議が海外にあると言ってちょくちょく海外に行くことがある。


 なので、その時に得た知識で試したのだろう。


 その結果妹は、死の直前に儀式をしてよみがえらせることに成功した。


 けど、その儀式の内容は幽霊を妹の中に宿らせることだった。


 そのため、妹は自らの意志家でなく取り付いた幽霊が自ら動かしている。


 最初は妹がコントロールできていたのだが、日に日に妹の意識が衰えていき幽霊に完全に支配された。


 その結果この病院を閉鎖することになった。


 廃病院にいる幽霊は、この病院から出てくることができない。


 助ける方法は、妹を病院から出すこと。幽霊は、この病院の範囲内でしか生きることができない。


 でも、それは困難で妹を外に出そうとした看護師たちがナイフで殺された。


 しかもその死体は、妹にとりついている幽霊が死体を食べる。


 食べ終わった後に、その人の死を目の前で見た人だけが意識に残る。


 それ以外の人は、その人に対しての記憶がすべて消える。


 なので、助ける方法は妹を外に出すのみである。


「この方法で助けることでしか、妹を救うことができない。」

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