地下に侵入
休憩所の中には机とその奥に扉があった。
その扉の奥が多分地下への入り口だろう。
中には入ったことがなく、昔に書いたノートの中には記入されてなかった。
父親から扉の奥が倉庫になっていると知らされているだけなので、ノートには倉庫と書いているだけ。
具体的な配置などはない。
三人は奥の扉の前に立つ。
「準備はできたか?」
「うん」
「うん」
誠はゆっくりと扉を開け、その隙間から俺が手元にあるライトを全開にして中を照らした。
そこにあったのは、ただの階段で下に何かあるかは見えなかった。
俺、遥、誠の順に中に入ろうとしたが、扉が何かしらの出来事で、開けられなくなるかもしれないし、危険なことが起きたら地下にいる俺たちは八方ふさがりになり出口がない状態で、ゲームオーバーになることもあり得る。
なので、二手に分かれることにした。
外にいは、誠が立ち。
俺と遥は地下に侵入することになった。
「任せたぞ。」
危険信号があったら、外にいる誠が叫べば地下にいる俺たちは聞こえる。
地下も妹がいるかもしれないので、こっちも警戒しながら行く。
蜘蛛の巣が壁全体に敷き詰まれている。
それをよけながら、進んでいく。
「段ボールがたくさんある。」
地下にあったのは、父が言った通りで倉庫になっている。
段ボールの中を一個一個探すのは、時間があまりにもかかりすぎるので誠のアドバイスで怪しそうな段ボールを徹底的に探すことにした。
そとには、中身が何かあるか書いてあるので開けなくても確認できた。
棚に置いてある段ボールを手作業でチェックする。
ほとんどが、完備していた患者の資料のみでそのほかには見つからなかった。
その資料はここにはないのかもしれない。
「ここになんかある。」
段ボールを棚から降ろすとそこには、小さい封筒があった。
その封筒は奥の棚に隠れてあり、機密情報のように隠してあるようだ。
棚に上り、奥にある封筒を取る。
「中に何があるんだ。」
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