第26話
詳しく聞いたことないけれど、私の父はろくでも無い人のようだった。
定職ついておらず、日雇いの仕事をしてらその場しのぎの日々を過ごす、先のことを何も考えていないような、馬鹿な人。
私が自分の記憶にない人に抱いているのはそんなイメージ。
お母さんがどうしてその人と結婚することになったかと言うと、私ができたからだった。
2人は結婚する前は付き合っていたとは思う。
聞いたことないから知らないけど。
お母さんは私と同じで、異性に対しての愛とか恋とかそういう感情があんまりない気がするから、好きではなかったと思う。
なんていうのか、軽蔑の目で見てる?感じがする。
ちょっと気持ち悪いなって感じる時があるみたいな。
上手く言えないけど。
お母さんからすれば、私は好きではない人との子。
元父親からすれば、母のことは好きだけどその子供はどうでもいい。だったから、私は望まれて生まれてきた子ではないのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます