第24話
梓衣華ちゃんが学校に来なくなってから3週間が経った。
それまでに何度かLINEしたが、全て未読スルー。梓衣華ちゃん学校辞めちゃうのかな?って思った。
なんて言うか梓衣華ちゃんって強そうに見えて意外と脆くて壊れてしまいそうなそんな印象を私は持っていたから。
そして1ヶ月、2ヶ月と時が過ぎていき、私にはクラスでも居場所ができていた。
君がいなくても私は呼吸ができるようになっていた。
そんなある日、なんでもないような様子で君は学校に登校してきた。
何があったのか聞いても教えてくれないし。
心配してたのに。
私、君と1番仲がいいと思ってたのに。
そう思ってたのは私だけなのだろうか?
もう、梓衣華ちゃんのことよく分からないよ。
梓衣華ちゃんの居ない間に自分の居場所を見つけた私は、梓衣華ちゃんといつも一緒にいるってことはなくなった。
仲良くしないとかそういう訳では無いけど、梓衣華ちゃんが登校するようになったからもう今まで心の拠り所になってくれた貴方達は用済みなんでってことにもならないからね。
私は私の居場所を作ってくれた彼女達に感謝しているし、これからも仲良くしてほしい。
そう思っているから。
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