第21話


もう、母を泣かせたくなかった。

こんな人としてクズ人間にできることなんてないけど、せめて、学校、ちゃんと行こう。


今日は日直だった。

日直は隣の席の人と協力して、1日の仕事をするのが一般的だと思う。

けど、隣の席の男子が全く協力してくれなかった。

もう、半日経とうとしているのに、業後の黒板消しすらしてくれない。

隣の彼はいかにも不真面目そうな1日を適当に過ごしてそうな人だった。

そして、私はとうとう怒りがピークに達した。

日誌を彼の机に叩きつける。

バシッとわざと音を立てた。

「日直の仕事ちゃんとやってくれない!?」

かなり荒い口調になってしまっていた。

もう少し穏やかに、優しく言えたら良かったんだけど、私の性質的にそんな器用なことはできなくて。

あーあこんなことするから余計に目をつけられるんだよ笑笑

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