第5話
次に行われたのはフルーツバスケットというゲームだ。みんなが小さい頃にやったことあるであろうあれだ。
この歳でやるのかって思うだろうけど本当にやった。
で、3回椅子に座れなかった人は罰ゲームというルールになった。
どんどんゲームが進行して、罰ゲームが繰り広げられていく。
そして、私もとうとう3回座ることができず、罰ゲームをしなければならなくなった。
罰ゲームは、座ってる人がお題を出して、それをやらなければいけない。と言うものだった。
私が困った顔をして周りをキョロキョロと見渡していると、1人の男子生徒が立ち上がり座るように促してくれた。
多分私が可哀想に思ったんだろう。
けど、「うち、さっきそこに座っとった気ぃするんやけど。」
私がそう正直に言った途端、スクールカースト上位者の女子が笑い始めた。
原因はこの方言とせいだとすぐに分かった。
担任もそれに連なり笑うと、
「お前、関西出身か!」と、聞いてくる。
私は心の中で失笑した。全然面白くない。
適当に愛想笑いして言葉を返したところで、終了の時間になり、私は公開処刑されることなくレクリエーションを終えた。
いや、、ある意味これも公開処刑か。
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