第7話
僕はなぜ病室にいるんだ?
朝目が覚めると僕はどこかの病室にいた。その病室は個室で広く広々としている。そして今、目の前に女子高生がいる。制服を着崩して少し活発そうな女の子のように見える。なぜ僕の部屋にこの子がいるのか分からず考えていたらその子が突然
「錣箕、何でまた急に入院なんてするのよ?」
彼女の声があまりにも高くて小さい女の子のような声だったことに驚いた。声だけ聞いていると幼い子と話しているようだった。そして、分かったことがある。僕の名前は錣箕(たつみ)というそうだ。そして入院も急なことだったそうだ。しかし、また一つの疑問が出てくる。
なぜ昨日までの僕の名前である疾兎(はやと)とは違うのだろうか?
夏向との関係は?
たくさんの疑問が出てきてまた混乱しそうな現状を打破するかのように彼女が口走る。
「私のこと忘れてない?」
「ごめん、分からない。」
「やっぱりね、だって記憶消失を患ったんだもんね。しょうがないか。」
「記憶消失?」
「知らないの?」
「うん、教えて欲しい。」
ひたすらの会話を終わらせ、僕は知らないと嘘をつき彼女に教えてもらうついでに真実を探ろうと考えた。夏向とこの子は一体僕とどんな関係なのか知る必要がありそうだ。
彼女が突然暗い表情をし、重そうな口を開くとそこには衝撃の事実が!?
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