第57話 牢獄への監禁

ここは帝都大監獄第三層、俺は無実の罪(33年だ、語呂がいい)で服役中である。毎日が臭いめしだ。


今日も哀(あわ)れな子羊が連れられてきた。



『おかしいでござるぅー、拙者ちょびっとほんのちょびっーと借りてただけでござるよー、なんで白金貨数十枚まで借金が膨れあがってるでござー?』


『ああ、隅は落ち着く、くっ、私の華麗な経歴に傷が! 私が居なくて彼らは仕事を効率良く出来るのか?せめてメモを残しておきたかった・・、それにしてもそんな大金があったら、もっと色々な施策(しさく)が取れたのに・・』


『ギルドの高額報酬(A級求む!)、生半可(なまはんか)ではありませんね、まさか、監獄での活動とは!? これも試練、セイラン、待っていてください、必ずやあなたの元に帰ります』



そろそろ説明するか・・



『ほんとでござるか? 良かったでござー、拙者これでも結婚を控えた身、早く帰ってイチャラブ・・もとい心配させたくないのが本音でござる!』


『私の汚点が消せる!?、いや、これは最初からそういうことなのか・・、横領犯のあぶり出し? くっくっくっ、ここを出てから愉(たの)しくなりそうですね』


『なるほど、魔王を倒せば報償金が貰えるかも知れないのですね、俄然ヤル気が出てきました、僕のモノは全て彼女のモノ、僕は彼女の為ならば全てを賭けられる、彼女を頂点へ押し上げる、それが僕のやるべき事だ!』



☆本日の裏設定☆

臭いめし 野菜カスの塩味スープ、固すぎる黒パン

孤児院の食事と似たようなものだろうか? マントさん達が運んでくれる食糧(差し入れ)には本当に感謝している。


拙者 『二流』『日月(ひのつき)』(1部の主人公妹)との結婚の為に借りたお金を各地に返済中。真っ白な状態(借金完済)が結婚の条件 by お義母(アデル)さん

帝国にてカード更新前なので、B級冒険者。


作中では、銅貨百(円)、銀貨千、大銀貨五千、金貨一万、大金貨十万、白金貨百万の換算。

白金貨数十枚 数千万くらいの借金、理不尽。冤罪。


財務担当A氏 帝国において平民からこのポストまで登り詰めた。凄まじく優秀だが、凄まじく疎まれている、元最年少A級冒険者の肩書きを持つ。彼は子供時分、変な仮面をつけた冒険者(『怪人』)から蹴術を習った。とにかく全力で蹴り込むことを旨とし、歪な鍛え方だった。(怪人はヴァンパイアなのでしゃーなし)


貢ぐマン これでも帝国で新進気鋭のA級冒険者。イケメンだが、遊郭に嵌まってしまった、残念な子。

だが、その熱意が彼を凄まじい強者へと押し上げた。


セイラン 遊郭のNo.2。数多の客を虜にする遊女。

ただその実、きちんと話をして、きちんと悩みを聞いていあげてるだけである。堅実なので、あと一歩がどうしても足りない。その辺りが魔王候補に選ばれた理由だろうか?


マントマン 主人公をストーキング中。終始透明なので、監獄を出たり入ったりしてる。食糧、作戦を第二皇女から調達してる。最近はグローブも可視化してくれるので、結構何を言いたいか分かる (主人公だけ)


まっっくろさん 右に同じ。闇に愛されている人。闇に向かって話しかけるという意味不明な状態になる、それでも話せる人は狂人かおバカだけ。



(裏情報)

本来は大監獄にいる他の囚人とゲームで競って装備を手に入れる等の場面がありましたが、尺(しゃく)の都合でカットと相成(あいな)りました。→ この小説では、第二皇女から装備を貰う に差し替えさせて頂きます。やはり物語は『疾きこと風の如し』なので。



神界にて神様ズ おほー、ここが監獄ぜよ? ここってダンジョンなんじゃないのかなー? そうすっと、擬態(ぎたい)監獄ってとこかー? まぁ、龍脈はエネルギー高いし、そこにダンジョンがあっても不思議ではないかな・・ 今日は大人しい面々(当然素面(しらふ)ではない)。


リボルバー 累計60 大厄災7+2(5、4、5、5、4、4、4、6、4)、大逆転7+1(3、1、3、2、2、3、3、2)

*今回はガチャを引かなかったので、更新はありません。

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