瀬尾 純希 別れると豹変する子です。
「…別れよ。」
「…え?どうしたの?いきなり冗談きついって。」
「なんか、私。疲れた。」
「なら休も?休憩しよ?寝たら疲れなんて無くなるよ。」
「…違うの。そういう疲れじゃないの。じゅんといるのが、つかれた。」
「え…。疲れたって、なんで?何かした?」
「もういいよ。じゃあね。」
そう言って愛は、出ていった。
俺なんかした?いや、なんもしてないじゃん。愛のことを考えて、何でもしてあげたじゃん。プレゼントもあげたし、愛がしたいって言うことは全部したし、愛が嫌うことは全部やめた。何がダメなんだ。
もっと変わればいいのかな。明日学校で会うし、どこがダメだったか聞いてみよ。
「愛!ねぇ、俺のどこがダメだったの?どこ治せば帰ってきてくれる?ねぇ。」
「もういいよ。どこも悪いとこなんてないよ。話しかけてこないで。」
「…愛。なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?」
「な、なに、なんなの。怖いって…。とりあえずほんとにもう話しかけてこないで。じゃあね。」
もっといい男にならないと愛は話してくれないんだね。分かった。
愛と別れて半年がたった。ねぇ愛、こっち見て?あれから色々したよ?勉強もした。容姿も良くなった。筋肉も付けた。いい男になったよ?見てよ。
愛は、俺が頑張ってる間、他の男と仲良くなっていた。でも俺が頑張れば帰ってきてくれるってわかってるから、我慢してた。でも我慢も今日で終わり!
「愛!ほら!いい男になってかえってきたよ!こっち見て?」
「何?話しかけてこないでって言ったよね?秋斗君!この後一緒帰ろ!」
「なんで?他の男見るの?俺のことが好きなんでしょ?変わったよ!もっと好きになっていいんだよ?」
「なんなの…。もう、やめて。瀬尾くんのこと好きじゃないから。」
なんで苗字で呼ぶの?じゅんって言ってよ。あ、そっか他の男の前では、俺の名前言いたくないんだ。独占欲強いもんね。しょーがないなー。俺に好きって言うのも人の前だと恥ずかしいんでしょ?そうだよね。今日の夜に愛の家に行くから、その時に聞くね。
愛は、21時過ぎに帰ってきた。
「愛!待ってたよ!こんな遅くまでどこに行ってたの!」
「え、…なんなの!何がしたいの!あんたはもうあたしの彼氏じゃない!家まで来ないでよ!話しかけてこないでって言ったじゃん!近寄んなよ!気持ち悪い!」
「愛…どうしたの?もう周り誰もいないよ!恥ずかしがらなくていいんだよ?好きって言ってもいいんだよ?」
「は?…何言ってんの?私があんたを好き?そんなわけないでしょ。キモっ。ねぇ、そこどいて?家に帰れない。」
「ねぇ、俺の事好きだよね?俺は愛のこと好きだよ!好きだから変わったよ。ねぇ、好き!」
「キモイ!触らないで!私、今、秋斗君と付き合ってるの!やめて!ほんとに嫌いだから!さよなら。」
愛は、俺を避けて家の中に入っていった。
「…あ〜ぁ、そこまで恥ずかしがらなくてもいいのに。そっかぁ、もっと変わらないとダメかぁ。そっかそっか。待っててね。愛がもっと俺のこと好きになれるように頑張るから。」
ヤンデレ男子じゃだめですか? 病んでる高二 @AoiLiz
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