第15話 ひらがな版「なぎさの」体操着
お風呂上がりの絞りたてりんごジュースを二人分用意した。
その間に、
「君たちのゲノムのシーケンシングはほぼ終わった。
といった本文だけの短いメッセージだったが、わたしたちは仕事はやっ、ともりあがった。何しろ、1日で、わたし達ゲノムの
「イモウトよ、すぐに、また制服を着る必要あるようね」
と、制服を着ることが大事であるかのようなキリリとした口調で言った。
紅潮気味の
「そうねぇ。リボンくらいは替えて行こうかしら」
といって、らしい制服の箱を開けてみた。夏服(らしいセーラー服)・冬服(らしいブレザー)共に替えリボンがついているようだった。もしかしたら、リボンは交換可能かな、とわたしは両方を手にとって見比べてみた。
(形が違うから無理っぽいかな)
そう思っていたわたしの肩を、
見返すと、
「ねぇ、こんなのも附属していたみたい」
とニンマリとしている。
それは夏の部屋着にはよさそうな、上下の半袖体操着だった。上は白の体操着にゼッケン、下は赤の膨らんだ下着のような短パンだ。
「はい、ファッション・ショー♪」
わたしは
「これね、ブルマという奴らしいよ。まぁ、最近は、東方新社とかその手のサイトの推しに反応する向きはすくなくて、ご年配のおばさま方が買い物行く時の赤パンツ代わりらしいね」
ご年配とまではいえないが三十路脳の貫禄を持って赤のブルマをぴらぴらとした。
「ふーん」
本人的には渾身だったかもしれないえいやーっをわたしにスルーされた
(まぁ、この手のラメ系は白地のシャツには隠されるわね)
らしい制服のスポンサーである
☆
翌日は、
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