第7話 姉妹制服プレイがバンバンジー
夕方となった。わたしは、ベランダに干してあった洗濯物を取り込み、
はじめに、
買ったばかりで切れ味鋭いセラミック刃で、サクサクとお肉を切っていく。少々の調理酒と共にお肉をフリーザバックに入れると、低温調理鍋で一時間ちょい温める。今晩はバンバンジーにするのだ。
鶏皮をスパスパと切り分ける。こちらは、フライパンに加熱しておつまみの鶏皮センベイにする。チャーハン用の
トトントンとキュウリを千切りにしながら、わたしの脳内の
これまで話した限りでは、わたしと
仲宗根先輩に憧れてミカ校に進んだことから、割とレアでミリタリーな人生を歩むこととなったわたし達である。
バンバンジーのスパイスとする、ネギと生姜をみじん切りにしていく。
ひととおりの作業を終え、後は胡麻ダレをかけるだけという状態でバンバンジーを冷蔵庫に入れた時には、
わたしの脳内に、出会った記憶のない人がいる。一方で、出会いも別れもすべて記憶がある人がいる。ほぼすべて記憶が検証可能なのは、ユウだけだった。
わたしの記憶通りならば、彼氏なし歴24年のはずの
こちらがわたしのらしい制服、と先程認定したセーラー服に着替え、
☆
わたしが今のこの部屋に籠もってから始めてピンポ~ンが鳴った。インターフォンの画面には
カチャリと玄関のロックが解除される。わたしはバレエの立ちボーズをキメる。
ドアを開けた
「お姉ちゃん、制服が届いたよ」と言ってから、
くるりんとストゥニュー風ターンで一回転をした。
そして、目があった
「おお、今日は気がきくな、イモウトよ」
と姉妹プレイを続ける
「ねえ、サドガタンって知ってる?」
とわたしは、聞いてみた。
「サドガタン?」
「今日、このちょっと大きめのセーラー服が大丈夫そうか気になったのよね。それで自衛隊体操をしてみた時に、脳内にサドガタンが二之姫っていう謎言葉が浮かんできたのよ」
なんで、わざわざセーラー服で自衛隊体操を?・・・という方を気にしはじめた
無言でパカッとPCを開き
サドガタンなるそのものずばりのタームは見つからなかった。
パリパリ鶏皮をかじりながら、わたしのサドガタンを探せを見ていた
その後、サド侯爵夫人って、宝塚歌劇になるのかしらねぇ、と、三島原作版のサド侯爵夫人のあらすじを読みはじめた
仕事帰りで汗かいてるし、とか言う
「このブレザーね。なんと、オールインワン仕様だったのよ」
と言いながら、
チャ~っとしてピタッと、らしいブレザーが
注文したわたしとの2.5cmの身長差と24歳な身体のメリハリのおかげで、
「なんか、新米先生が母校の女子校に赴任することになった時に、昔の制服を着てみました、って感じだね」
と、わたしはそう評してみる。
「わたし達の母校の制服は、自衛隊曹士テイストだったはずだけれどもね・・・」
そうボヤキながらも、
わたしは
「ブレザー姿と、セーラー服姿とで並んで、姉妹感が増したのかしらね」
鏡の前に並んだ、似たような顔と身長の2人を見ながら、
「そして、お姉ちゃん用ブレザーには、スペシャル仕様付き」
わたしは、ブレザー右腕のボタンを押した。
ツツーっとスカートが下から開きはじめる。鏡の前でフェッと固まる
(やっぱ、ありえないわね、この
「何なのよ、これ」とプリプリしはじめた
そのまま、全部脱がせるとわたしも脱いで、一緒にお風呂に入った。2人で入るのは初めてだったけれども、予想通り、わたし達が2人で入っても浴槽にはまだ余裕があった。
浴槽で、
そんなここを話している間にも、ほろ酔いがほぼ仕上がってきたらしい
わたしがブレザーとセーラー服を丁寧にハンガーにかけ直すうちに、
わたしは一通りのヨーガを終えてから、ベッドに入る。灯りを落とした後、横の寝顔を見つめるのは、今日もわたしだった。
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